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井上尚弥の仮想・堤聖也に 堤本人は「俺、そんなにうまくない。もっと下手くそ」…13日、尚弥の弟・拓真に挑戦

スポーツ報知 2024年10月4日 13時57分

◆プロボクシング ▽WBA世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・井上拓真―同級2位・堤聖也(13日、東京・有明アリーナ)

 WBA世界バンタム級2位の堤聖也(角海老宝石)が4日、都内で13日に行われる同級王者・井上拓真(大橋)とのタイトルマッチに向けた練習を公開した。シャドーボクシング1回、サンドバッグ打ち1回を丁寧に確かめながら行った。同学年で熊本・九州学院高2年時の高校総体準決勝で敗れた拓真との12年ぶりのリベンジマッチへ「リベンジの気持ちは強いけれど、それより今の井上拓真っていう強い選手と戦えるのが楽しみ」と笑顔を見せた。

 拓真は右、左と状況によって構えを変えるスイッチヒッターの堤対策として世界4団体スーパーバンタム級(55・3キロ以下)の兄・井上尚弥(大橋)とスパーリングを行ってきた。堤は「左右両方(スパーリングパートナー)用意したり(対策は本来)面倒。その手があったかって」と苦笑い。ただ、「けど、そんなに俺うまくない。そんなに速くないし、もっと下手くそ。いざ対戦して、なんかリズム違うってなってくれたら、ズレが起こるかも」と自虐気味に笑いながら、自身よりハイレベルな尚弥との違いにより、試合でタイミングが狂うことを願った。

 平成国際時代に同世代の拓真やWBO世界スーパーフライ級(52・1キロ以下)王者の田中恒成(畑中)らが世界王者に。大学でボクシングは辞めるつもりだったが、「居酒屋でテレビ見ながら、昔こいつらと戦ったことあるんだって言うような大人になりたくなかった。自分でどこまで行けるか、ちゃんとやりたかった」とプロ入りを決意した。

 今回の試合に向けて、すでに112ラウンドのスパーリングを行ってきた。元WBO世界バンタム級王者のジェーソン・モロニー(オーストラリア)や元IBF世界スーパーバンタム級の小国以載(角海老宝石)らと十分すぎる実践練習を積んできた。

 大舞台で拓真と戦うという一つの念願がかなったが、夢はあくまで世界王者になること。「全体的な時間では基本的には拓真が上。けど、ボクシングって瞬間、瞬間で展開が動くスポーツ。どの部分でも(一つ)上回ったら展開がずれる。ずれたところを突いて、僕の展開になっていく」と一瞬のチャンスに懸ける。

 ともに28歳の2人の戦績は拓真が20勝(5KO)1敗、堤が11勝(8KO)2分け。

 試合はPrime Videoで生配信される。

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