Infoseek 楽天

竜王戦前夜祭 藤井聡太竜王VS佐々木勇気八段 あす開幕

スポーツ報知 2024年10月4日 19時12分

 将棋の藤井聡太竜王=名人、王位、王座、棋王、王将、棋聖=に佐々木勇気八段が挑む第37期竜王戦七番勝負第1局が5、6日に東京・渋谷区の「セルリアンタワー能楽堂」で指される。開幕前日の4日、両者は前日検分と前夜祭に臨んだ。

 4連覇を目指す藤井は佐々木について「佐々木八段は攻めの鋭さが一番の特徴。ただ、今期の竜王戦の決勝トーナメントの対局を見ていると、受けの手厚さや粘り強さもあり、すごく充実した将棋を指されている印象があります」と話した。一方、タイトル初挑戦となる佐々木は藤井について「棋譜を見ているだけでは分からない強さがある。盤を挟まないと分からない強さがある。できるだけ終盤までいい勝負で戦いたい」と語った。

 2017年、デビュー以来29連勝していた藤井の連勝を止めた男として知られる佐々木は、今年3月放送のNHK杯決勝でも藤井を破り、NHK杯での藤井の連覇を阻止している。スイス・ジュネーブ生まれの”藤井ストッパー“が満を持して番勝負で七冠と対峙(たいじ)する。

 佐々木はスピーチでは緊張した様子で「先ほどの検分では立派な将棋盤の前に座り、気持ちが引き締まりました。明日から藤井竜王と持ち時間8時間という対局ができることを非常にうれしく思っています」と話した後、「えー、主催の読売新聞社様…」と、通常は冒頭に述べることが多い主催協賛社へのお礼を終盤にいう”手”を披露。その後、スピーチを行った藤井は「皆様こんばんは。はじめに、竜王戦を主催していただいております読売新聞社さま…」とすらすらと主催協賛社へのお礼を述べ、竜王の貫禄を見せた。

 今期の竜王戦キャッチコピーは「竜王に挑む勇気」。両者の戦いから目が離せない。

この記事の関連ニュース