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【大学野球】日大に“勝利の女神” 創立135周年記念日に延長11回逆転サヨナラ弾で劇勝「必ずきょうは勝たないと」

スポーツ報知 2024年10月5日 9時47分

◆東都大学野球秋季リーグ戦第3週第4日▽日大6x-5国学院大=延長11回タイブレーク=(4日・神宮)

 日大は延長タイブレーク11回、来秋ドラフト候補の4番・谷端将伍内野手(3年=星稜)が逆転サヨナラ3ランを放ち、国学院大を撃破。林真理子理事長が初観戦する中、創立135周年の記念日を白星で飾り、1勝1敗のタイに持ち込んだ。

 その瞬間、神宮の時が止まった。2点ビハインドで迎えた延長11回1死一、三塁。谷端が内角のストレートを強振した。「レフトフライかな…」。しかし打球は大きな弧を描き、左翼席に着弾した。創立記念日に詰めかけた大応援団へ、サヨナラアーチのプレゼント。ヒーローは無我夢中でダイヤモンドを一周すると、手荒い祝福に身を委ねた。

 「正直、何が起きたか分からないぐらい。必ずきょうは勝たないといけないと、いつも以上に思いました」

 一塁側内野席の最前列では、小雨に打たれながら林理事長が熱戦を見守った。

 「東都は初めて。時たまプロ野球を見に来ていたんですが、学生の試合はすがすがしい感じ。選手が頑張ってくれて、うれしいです。けがしないように。それだけですかね」

 ネット越しに片岡昭吾監督(46)へ「おめでとうございます」と声を掛けた。指揮官も「素晴らしい声援の中で野球ができるのは喜ばしいこと。声援がなかったら、ボールは伸びていない」と感謝した。

 “勝利の女神”とともにつかんだメモリアル白星。「優勝に向けて、次の試合も僕のバットで勝たせられたら」と谷端。日大ナインは大仕事を成し遂げ、ルンルン気分で合宿所に帰った。(加藤 弘士)

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