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【広島】野村祐輔、印象に残る対戦は広陵先輩・金本知憲氏「憧れの選手だった」引退会見は涙なし

スポーツ報知 2024年10月5日 14時24分

◆JERAセ・リーグ 広島―ヤクルト(5日・マツダスタジアム)

 今季限りで現役引退する広島の野村祐輔投手が、試合前に引退会見を行った。2012年に平成生まれ初の新人王を受賞し、16~18年のリーグ3連覇にも貢献した35歳。カープ一筋で過ごした13年を「夢のような時間でした」と振り返り、涙はなかった。

 思い出の登板には、デビュー戦の12年4月1日の中日戦(ナゴヤD)を挙げた。6回1失点で勝ち負けは付かず。「夢だったプロ野球選手になれて、プロとしての第一歩を踏めて、本当にすごくうれしかった。その思いは今も鮮明に覚えています」。印象に残る対戦は、広陵の先輩・金本知憲氏という。自身の1年目で先輩の現役最終年の12年9月30日の阪神戦(マツダ)、金本氏にとって故郷・広島でのラストゲームだった。結果は2打数1安打1四球。「広陵に入ったときからあこがれの選手だった。本当にうれしかった」と、懐かしんだ。

 引退を決断したのは、発表3日前の9月24日という。「ここ数年、なかなか自分の思い通りにいかず、後輩たちと一緒に頑張ってきたが、そろそろかなという思いで決断しました」。プロ通算80勝も、今季は2登板で未勝利(1敗)、防御率2・70という成績にとどまっていた。迷いはあったというが、「最後は決断できてすっきりしています」と、すがすがしい表情を浮かべた。

 広陵では巨人・小林とバッテリーを組み、3年時に甲子園で春8強、夏は準優勝。明大1年秋に防御率0・00を記録。リーグ史上7人目の30勝&300奪三振を達成し、4年秋の明治神宮野球大会優勝。11年ドラフト1位で広島入団。デビューから全210試合に先発登板し、ナイターで予定する引退登板では先発で1イニングを予定。自身が持つデビューからの連続先発の日本記録を211試合に伸ばし、最後の花道を飾る。

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