俳優の森田剛、間宮祥太朗が５日、東京・新宿のＴＨＥＡＴＥＲ ＭＩＬＡＮＯ―Ｚａでダブル主演する舞台「台風２３号」（作、演出・赤堀雅秋）の公開稽古に木村多江、藤井隆、伊原六花、駒木根隆介、秋山菜津子、佐藤Ｂ作らと出席した。
赤堀が書き下ろした新作舞台。海辺の街を舞台に森田演じる配達員、間宮演じるヘルパーらの日常を描く。森田は初共演の間宮について「すごく共演を楽しみにしていた」と明かし、「稽古の姿勢だったり、すぐできちゃう感じとかに『この野郎』と思ったり、『いいな』と思ったり。優しくて、センスがあって、一緒に芝居をしていて楽しいです」と冗談も交えて絶賛した。
その言葉を受け、間宮は「ありがたいです」と感謝。森田について周囲から「しゃべらない人」という評判を聞いていたが、「全然そんなことはない。いろいろしゃべってくれて、印象が変わりました。舞台上では、座っているだけのところから、一気にその人の奥行きを感じさせる。役者として底知れない魅力がある。毎日、同じシーンをやっても、同じことが起こらない。模様が変わってくる」と敬意を表した。
赤堀は「こんな穏やかに初日を迎えるのは初めて。それも優秀なスタッフ、キャストの尽力のおかげ」と完成度に太鼓判。森田は「一生懸命に生きている人たちの姿を見て、元気を出して生きようと思ってもらえたら」と語り、間宮は「お客様一人一人の中で特別な作品になれば」と思いを込めた。