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金子佳樹が祖父で元東洋王者・繁治さんも取ったボクシング東日本新人王へ意欲

スポーツ報知 2024年10月5日 17時15分

 プロボクシングの東日本ボクシング協会は5日、都内で第81回東日本新人王決勝戦(11月3日、後楽園ホール)の発表記者会見を行った。全12階級のうち、片渕龍太(KG大和)のけがによる棄権により、ライトフライ級は実施されず、決勝11試合が行われる。ウエルター級(66・6キロ以下)で出場する金子佳樹(金子)は、福永啄巳(青木)と対戦する。戦後初の東洋(現東洋太平洋)王者となった祖父・繁治さんがフェザー級で取った東日本新人王へ「目の前の試合を勝つことに集中する」と闘志を燃やした。

 小さい頃は野球少年。庭にあるネットに向かってティー打撃をしていると、よく「頑張れよー」と2階から顔をのぞかせ、励ましてくれたという。「ボクシングのチャンピオンだったことは知っていたけど、怖いイメージがまったくない。やさしいおじいちゃん」と思い出を語った。中学時代までは試合の応援にも駆けつけてくれたという。

 東京・東海大菅生高時代は2年時の2015年にチームはセンバツ出場。ベンチ入りはできなかったが、仲間をアルプススタンドから懸命に応援した。3年夏は決勝まで進んだが、甲子園出場の夢はかなわなかった。

 関東学院大でも外野手として野球を続け、卒業後に就職。しかし、物足りなさを感じて退職し、22年からボクシングを始めた。伯父の健太郎氏が2代目会長を務め、父の賢治氏がマネジャー兼トレーナーを務めるボクシング一家だ。「やるからにはおじいちゃんと同じ、できれば超えて世界タイトルを取りたい」と覚悟を決めた。

 デビューから4戦連続KO勝利と最高のスタートを切ったが「そんなに甘いもんじゃないと思っている。プレッシャーも力に変えて、気を引き締めていきます」と11月3日、全力で東日本新人王を取りにいく。

 戦績は26歳の金子が4戦全勝(4KO)、24歳の福永が4勝1敗。

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