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【大学野球】慶大・清原正吾が東大・渡辺向輝との“ジュニア対決”で同点打 2安打1打点&初盗塁と躍動

スポーツ報知 2024年10月5日 20時42分

◆東京六大学野球秋季リーグ戦第4週第1日▽慶大5-3東大(5日・神宮)

 慶大が先勝した。レジェンド・清原和博さんを父に持つ4番の清原正吾内野手(4年=慶応)が、元ロッテ投手の渡辺俊介さんを父に持つ東大のサブマリン・渡辺向輝(3年=海城)との“ジュニア対決”で同点打を放つなど、4打数2安打1打点と活躍した。

 絶え間なく雨が降り注ぐ中、清原は集中力を高めた。3回、1点差に迫り、なおも無死満塁の好機。渡辺の初球109キロのスライダーを振り抜くと、打球は中前に転がる同点打になった。

 「前の打者の水鳥(遥貴)が死球だったので、初球に集中して捉えようと。ビハインドだったので、とにかく1点がほしい。投手の足元を意識して打席に入りました」

 渡辺とは8月下旬にエスコンフィールドで行われた東京六大学オールスター戦の際、一緒に食事をするなど親交を深めた間柄。東大戦を前にサブマリン対策としてチーム内の下手投げ・阿蘇瑠河(4年=慶応)を打撃投手に訓練を重ねてきた。それが実った。「ベンチ入りメンバーの技術だけでなく、サポートしてくれた選手たちのおかげ。きょう打てたことは、阿蘇に感謝したい」と仲間の奮闘に礼を述べた。

 50メートル6秒3の俊足でも魅了した。7回2死から三塁内野安打で出塁すると、二盗を敢行。続く横地広大(2年=慶応)のライトへの三塁打で、5点目のホームを踏んだ。

 「足には自信があります。年々速くなっています」と語る清原に堀井哲也監督(62)も「走力はある。盗塁は、チャンスがあれば行かせたい選手」と太鼓判を押した。

 悪天候の中の一戦。偉大な父が傘をさして見守る中、白星に貢献した。「ラストシーズン、できるだけ多くの勝ち点を取って終わりたい」と清原。バットで、足で、勝利を奪いに行く。(加藤 弘士)

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