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【大学野球】「雨男」早大・伊藤樹が完投で通算10勝目 堅守に感謝「『困った時はショートに』と配球を組んでいます」

スポーツ報知 2024年10月5日 21時1分

◆東京六大学野球秋季リーグ戦第4週第1日▽早大5-1立大(5日・神宮)

 早大はエース右腕・伊藤樹(3年=仙台育英)が立大打線から11三振を奪い、5安打1失点で完投勝利。今季3勝目でリーグ戦通算10勝目を挙げた。

 雨にも負けず力投した。同世代の立大エース・小畠一心(3年=智弁学園)との手に汗握る投手戦。伊藤樹はぬかるむマウンドも何のその、2回先頭からは6者連続奪三振。5安打1失点で完投し、11Kと躍動した。

 「小畠も丁寧に投げていて、この雨の中、粘り強く投げられたのは良かった。10勝目が懸かった試合。絶対に負けたくなかった」

 仙台育英時代から「僕が出ると雨が降って、降りると降らないことが多々ある」と語る「雨男」。「慣れています。気にしすぎないこと」と悪天候の中の121球に胸を張った。

 バックの堅守も光った。両校無得点で迎えた7回先頭、立大・小林隼翔(1年=広陵)の中前安打と思われた打球を、今秋ドラフト候補の遊撃手・山県秀(4年=早大学院)がダイビングキャッチ。「信頼して後ろを守ってもらっているので、『困った時はショートに』と配球を組んでいます。位置をよく見て変えてくれるので、本当に信頼して、安心して投げています」と感謝を口にした。

 春は3勝無敗。秋も3勝無敗でここまで来ている。「1年間、負けなしで終わりたいと思っています」。背番号11の誇りを胸に、連覇へと突き進む。(加藤 弘士)

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