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B2ベルテックス静岡が延長の末83―78で山形を下し開幕白星

スポーツ報知 2024年10月6日 7時35分

◆プロバスケットボール◇りそなB2リーグ▽第1節 ベルテックス静岡83―78山形(5日、山形県総合運動公園)

 ベルテックス静岡が延長の末、83―78で山形を下し、開幕白星を飾った。第4クォーター(Q)残り約1分の時点で7点差をつけられながら残り31秒で同点追いついたベルテは、延長に入った直後に橋本尚明(32)が3点シュートを決めて勝ち越し。今季から就任した森高大(たかひろ)新ヘッドコーチ(HC、35)に初勝利をプレゼントした。開幕2連勝をかけて6日も山形と対戦する。

 両手の拳を握った。ベルテックス静岡が延長戦の死闘を制した。今季から就任した森HCは、安どの表情を浮かべた。「どの試合も一筋縄ではいかないけど、選手のハードワークで勝てたのは大きい」。昨季B2・4位の山形を接戦で下してBリーグ初の東大出身HCが、喜びをかみしめた。

 終盤の残り1分過ぎに7点差を追いついた。苦しい試合の中、存在感を発揮したのがベテラン・橋本だった。守りでは、強度の高いディフェンスで相手のミスを誘った。攻撃では、延長開始直後に勝ち越しとなる3点シュートをねじ込んだ。「延長は入りが大事。先に点が取ることが重要だと思った」と、胸を張った。

 昨季は山形に2敗するなど、リーグの延長戦では5戦全敗だった。苦手意識を払拭(ふっしょく)した1勝に価値がある。「開幕戦というタイミングで(延長を)勝てたのは大きい。これからのチームの成長につながると思う」と橋本。自身は左肩の負傷を抱えながらのプレーで、昨季は不完全燃焼に終わっただけに幸先のいい1勝を喜んだ。

 B2昇格1年目の昨季は、ホームで神戸に開幕連敗発進。対照的に今季の開幕戦は劇的な逆転勝利。延長にもつれ込む2連続ゴールを決めた司令塔の岡田雄三(28)は「ほぼ負けゲームを勝てたのは良かった」と、胸をなで下ろした。

 6日は山形との第2戦が行われる。「この勝ちを喜ぶのは深夜12時まで。また明日に向けて頑張りたい」と、指揮官。B2優勝&B1昇格を目標に掲げるベルテが、最高のスタートを切った。(塩沢 武士)

 〇…焼津市出身で、B1川崎から加入した増田啓介(26)がチーム日本人最多の15点を奪う活躍で開幕白星に貢献した。「昨季、プレーオフに出場している強豪なので強度を意識して戦った。出来たところと、出来ていないところもあった」と、振り返った。ゴール下でも奮闘し、6リバウンドを奪った。「明日もあるので、もう一度、修正して頑張りたい」と、話した。

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