パティシエの鎧塚俊彦さんが５日に自身のインスタグラムを更新し、急死した服部幸應さん（享年７８）を追悼した。
鎧塚さんは９月３０日に服部さんと同じ会合に参加したことを明かし「『喉が痛く声が出ない』と仰りながらも立派に総会の議長を勤めあげられました。その際には『最近の料理業界は新しさを追求する余りに基本、軸が疎かになっている』と厳しい意見を堂々と述べて下さいました」と回想した。
「服部先生は私が欧州から帰国したばかりの頃から可愛（かわい）がって下さり様々な活動やメディアにも引き入れて下さいました」と感謝し、服部さんが敷いたレールを走るだけでなく、近年は「自分達が野を切り開き新たな時代に即した未知のレールを敷き込まなければならないのでは無いかと感じ悪戦苦闘して参りました。服部先生も通られた道筋でありましょうがその道は険しく容易には進む事は出来ず、改めて服部先生の偉大さを痛感せずにはいられません」と苦労を感じていることも明かした。
そして訃報を受け「もっともっとご指導頂きたかった。もっともっと叱咤激励して頂きたかった。しかし今はただ服部先生の御冥福をお祈りするばかりであります。服部先生ありがとうございました」と悼み「先生の志を仲間と共に引き継ぎ、料理業界の発展の為、より一層精進して参ります」と約束した。