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大谷翔平が同点3ランで絶叫! PS初出場で本塁打の偉業! 日本人PS12年ぶりアーチ

スポーツ報知 2024年10月6日 10時25分

◆米大リーグ・地区シリーズ第1戦 ドジャース―パドレス(5日・米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が5日(日本時間6日)、山本由伸投手(26)が先発したポストシーズンのチーム初戦となる地区シリーズ第1戦、本拠地・パドレス戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、3点を追う2回2死一、二塁の2打席目に同点の3ラン本塁打を放った。日本人打者がポストシーズン初出場の試合で安打を放つのはイチロー、松井、岩村に続いて4人目で、初出場初本塁打は日本人初の快挙。日本人打者の本塁打は12年のイチロー(ヤンキース)以来12年ぶりだった。

 圧巻だ。叫んだ。バットも投げ捨てた。3点を追う2回2死一、二塁の2打席目。2ボールから左膝付近に自打球を当てて一度は表情をゆがめて打席を外し、2ボール、1ストライクから仕切り直しの4球目。高めの直球を振り抜くと、打球角度25度、打球速度111・8マイル(約179・9キロ)というライナー性の当たりで右翼席に運んだ。初回に山本が3失点して苦しい展開になったが、一振りで試合を振り出しに戻した。打球の行方を確認すると、感情を爆発させた。

 またしても大谷が圧巻の仕事をやってのけた。レギュラーシーズンでは54本塁打、130打点で2冠王。リーグ2位の打率3割1分、59盗塁もマークする圧巻の活躍を見せた。しかも、9月の最後の10試合は43打数27安打の打率6割2分8厘で、6本塁打、20打点、10盗塁。絶好調でシーズンを終え「後半になるにつれて、バッティングの感覚もすごいよかったですし、何もこう…、打席の中での集中力っていうのがすごい高かった」と手応えを口にしていた。

 それでも心配材料もあった。レギュラーシーズン終了から5日間の試合がない期間があった。パドレスはワイルドカードシリーズでブレーブスに2連勝で勢い十分。ドジャースナインとしては疲れがとれるというメリットがある一方で、実戦から離れる事への不安もあった。大谷は積極的に実戦形式で打席に入るなどして調整し「実戦の感覚っていうのが1番大事かなと思うので、そこさえしっかり養えていれば必ず結果は出るんじゃないかなと、みんなそうじゃないかなと思います」と話していた。

 レギュラーシーズン狩猟後には「ここから先はシーズン中に積み上げた成績とか、数字というのはもう意味ない」とキッパリ言い切り、前日4日(同5日)にも「単純にシーズン中に残した成績っていうのは、それはそれだと思うので、別にポストシーズンのアドバンテージになるわけでもない。パドレスは球界の中でも素晴らしいピッチャー陣だと思いますし、なかなか自分の打席を冷静に送るっていうのは難しい相手だとは思いますけど、初めてのポストシーズンでしっかりそれをできれば、十分にこう数字は残るんじゃないかなと」と気を引き締め直していた。

 日本人選手がポストシーズンで本塁打を放つのは、松井秀喜、イチローらに続いて7人目、17本目。12年ア・リーグ優勝決定シリーズ第1戦のイチロー(イチロー)以来、12年ぶりの日本人選手のアーチとなった。

 ◆日本人打者のポストシーズンでの本塁打

 ①10 松井秀喜(ヤンキース、03~09年)

 ②2  田口壮(カージナルス、06年)

 ③1  井口資仁(ホワイトソックス、05年)

  1  松井稼頭央(ロッキーズ、07年)

  1  岩村明憲(デビルレイズ、08年)

  1  イチロー(ヤンキース、12年)

  1  大谷翔平(ドジャース、24年)

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