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大谷翔平効果だ! PS初出場で3ラン&逆転呼び込む安打の大暴れ ドジャースのPS連敗「6」でストップ「初戦とれたことは大いに喜ぶこと」

スポーツ報知 2024年10月6日 13時15分

◆米大リーグ・地区シリーズ ドジャース7―5パドレス(5日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ナ・リーグ西地区を3年連続で制したドジャースが5日(日本時間6日)、今季ポストシーズン(PS)初戦となる地区シリーズ第1戦、本拠地・パドレス戦に勝利し、22年から続いていたPSでの連敗は「6」でストップした。大谷は初戦勝利に右手でガッツポーズ。T・ヘルナンデスに抱きついた。試合後、「まず初戦とれたことは大いに喜ぶこと」と振り返った。

 「1番・DH」で先発出場し、メジャー7年目で自身初のPS出場となった大谷翔平投手(30)は一時同点の3ランを含む5打数2安打3打点でチームの逆転勝ちを呼び込んだ。

 試合は初回。PS初登板で第1戦先発の大役を任された山本由伸投手(26)が4番・マチャドに2ランを浴びるなど3失点の立ち上がり。デビュー戦だった3月21日に韓国で1回5失点KOされるなど苦手のパドレス打線にいきなり捉えられた。それでも、ドジャースは2回2死一、二塁で大谷が右翼席へ一時同点の3ラン。PS初出場初本塁打は日本人選手初の快挙で、ホームラン自体が12年のイチロー(ヤンキース)以来日本人選手12年ぶりのことだった。

 しかし、直後の3回。山本は先頭のタティスに左中間を破る二塁打を許すと、2死から5番・メリルに四球。5球目のボール判定が際どいものとなり、7球目で四球を出した瞬間、山本は悔しい感情をあらわにした。続くボガーツに左翼線への2点二塁打を浴び、右腕はガックリ。大谷の援護弾に応えることはできず、3回5安打5失点で降板となった。PS初先発の日本人投手では、16年の前田健太(現タイガース)が地区シリーズ第3戦の本拠地・ナショナルズ戦で3回5安打4失点でマウンドを降りたが、前田に並ぶ最短降板となった。

 ドジャースは2点を追う4回。1死一、二塁から大谷がバットを折りながらも中前打でつなぐと、暴投で1点差。その後2死満塁で4番のT・ヘルナンデスがセンターへ逆転の2点適時打を放った。ド軍は昨季の地区シリーズではDバックスに一度もリードできず3連敗で敗退。PSでリードすること自体2年ぶり、6得点は21年以来3年ぶりのことだった。7回にはエドマンの遊ゴロ併殺の間に1点を追加した。

 投げては山本以降の救援陣が踏ん張った。元広島の2番手・ブレージャーからベシア、フィリップス、コペック、トライネンと無失点リレーで締めた。21年の地区シリーズはパドレスに先勝した後、3連敗。昨季の同シリーズはDバックスに初戦から3連敗と同地区のライバル相手に苦渋をなめてきた近年のドジャースだが、大谷らが加入した24年はひと味違う。コロナ禍だった20年以来、フルシーズンでは1988年以来となるワールドシリーズ制覇に向け、まず第一歩を踏み出した。

 6日(同7日)の第2戦では大谷はダルビッシュ有投手(38)と対戦する。レギュラーシーズンでは5打数1安打と抑えられた日本代表の先輩にも真っ向勝負を挑む。

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