阪神・粟井一夫球団社長が6日、岡田彰布監督が今季限りで退任することを認めた。来季はフロントに入ることも明言。甲子園での全体練習後、報道陣を集めて「岡田監督の退任、来季のフロント入りをこのタイミングで公表させていただきます」と明かした。
3日にレギュラーシーズンの最終戦を終えたチームは2日間の休日を挟み、この日から再始動。練習前に岡田監督が選手、コーチ、スタッフを集めて退任を表明した。最後の指揮となるポストシーズンへの前向きな思いも伝えたが、粟井社長も「このタイミングで公表させていただき、一丸となって戦っていく」と説明。これまでノーコメントを貫いてきたが、区切りをつけた。
また、次期監督については「当然注目が集まると思いますけど、しかるべき時期がきたら公表します。一切、コメントいたしません」と強調。藤川球児球団本部付スペシャルアシスタントが最有力となっているが「CS、日本シリーズを必ず勝ちたい。ファンの方とも一丸となって勝ちたいので、次期監督の話については、それが落ち着くまでは」と語り、退任に至った経緯も明かさなかった。
以下は粟井社長の主な一問一答
(自ら)
「岡田監督の退任、来季のフロント入りをこのタイミングで公表させていただきます。CS、日本シリーズに向けて『さあいくぞ』というところ。このタイミングで公表させていただいて、一丸となって戦っていくというところです」
(続けて)
「当然、後任に関して注目が集まると思いますが、後任に関しては、しかるべき時期がきたら公表しますので、一切何もコメントいたしません。監督もCSを頑張っていこうと、みんなに声かけされています。我々もCS、日本シリーズを必ず勝ちたい。ファンの方も一丸となって勝ちたいので、次期監督の話については、それが落ち着くまで差し控えさせていただきたい」
―退任、フロント入りの経緯は
「人事の話ですので、その背景の話というのを、会社側からすることはありませんし、今後もいたしません」
―岡田監督といつ話を
「申し上げたとおり、人事に関する背景的なところは。どの会社さんも一緒で、そういうことはしません」
―フロントでの役割は
「今は具体的に何かを申し上げる段階ではないです。監督はまだ戦っておられるので。その辺の話は、監督より先にはできません」
―期待することは
「これだけ実績がある監督で、いろんな意味で支えていただこうと思ってます。見える形で結果も出されてきたわけですし、そういう有形のお力は新監督の仕事になりますけど、無形の力というんですかね。監督がやっていただいたことで今のチームに備わった、無形の力というのがあると思うんです。そういったものも含め、お力を借りながら次のシーズンを戦っていきたいと思います」
―岡田監督から何か言葉は
「それは日常的に話しているので。『絶対に勝ちましょうね』という話は、今日に限らず、いつもしていますので。特にジャイアンツに競り負けたわけですから、やっぱりCSを勝ち上がって、まずジャイアンツに勝つ。その先には日本一ですが、まずはジャイアンツに勝ちたいという思いを持っています」
―CS前に大きな話題。チームへの影響は
「全く影響がないということはないと思いますけど、期待するのは逆に、さらに一つにまとまってもらって『絶対に勝つぞ』という空気になって欲しいなと思います。監督もそれを望んでおられる。ファンの方も、岡田タイガースの最後の戦いということで、必ず勝つと思っていますので、ご声援を頂けたら」