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ロバーツ監督、大谷翔平を絶賛「球団背負う能力がある」 山本由伸は癖を見抜かれた? 第5戦なら「出番ある」

スポーツ報知 2024年10月6日 17時53分

◆米大リーグ・地区シリーズ ドジャース7―5パドレス(5日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ナ・リーグ西地区を3年連続で制したドジャースが5日(日本時間6日)、今季ポストシーズン(PS)初戦となる地区シリーズ第1戦、本拠地・パドレス戦に勝利し、22年から続いていたPSでの連敗は「6」でストップした。

 「1番・DH」で先発出場し、メジャー7年目で自身初のPS出場となった大谷翔平投手(30)は一時同点の3ランを含む5打数2安打3打点でチームの逆転勝ちを呼び込んだ。

 試合は初回。PS初登板で第1戦先発の大役を任された山本由伸投手(26)が4番・マチャドに2ランを浴びるなど3失点の立ち上がり。デビュー戦だった3月21日に韓国で1回5失点KOされるなど苦手のパドレス打線にいきなり捉えられた。それでも、ドジャースは2回2死一、二塁で大谷が右翼席へ一時同点の3ラン。PS初出場初本塁打は日本人選手初の快挙で、ホームラン自体が12年のイチロー(ヤンキース)以来日本人選手12年ぶりのことだった。

 しかし、直後の3回。山本は先頭のタティスに左中間を破る二塁打を許すと、2死から5番・メリルに四球。5球目のボール判定が際どいものとなり、7球目で四球を出した瞬間、山本は悔しい感情をあらわにした。続くボガーツに左翼線への2点二塁打を浴び、右腕はガックリ。大谷の援護弾に応えることはできず、3回5安打5失点で降板となった。PS初先発の日本人投手では、16年の前田健太(現タイガース)が地区シリーズ第3戦の本拠地・ナショナルズ戦で3回5安打4失点でマウンドを降りたが、前田に並ぶ最短降板となった。

 ドジャースは2点を追う4回。1死一、二塁から大谷がバットを折りながらも中前打でつなぐと、暴投で1点差。その後2死満塁で4番のT・ヘルナンデスがセンターへ逆転の2点適時打を放った。投げては救援陣が踏ん張った。元広島の2番手・ブレージャーからベシア、フィリップス、コペック、トライネンと無失点リレーで締めた。21年の地区シリーズはパドレスに先勝した後、3連敗。昨季の同シリーズはDバックスに初戦から3連敗と同地区のライバル相手に苦渋をなめてきた近年のドジャースだが、大谷らが加入した24年はひと味違う。コロナ禍だった20年以来、フルシーズンでは1988年以来となるワールドシリーズ制覇に向け、まず第一歩を踏み出した。

 試合後、ロバーツ監督は「私たちにはいい選手がたくさんいたが、翔平のような球団を背負う能力のある選手がいると、プレッシャーという言い方は私は嫌いだが、他の選手のプレッシャーを軽減する何かがあると思う。球団を背負うことができるようなスーパースター選手には、何か特別なものがあるのだと思う」と絶賛した。

 3回KOとなった山本については「もっと調べてみる必要があるが、二塁ベースで相手選手は彼(山本)のグラブか何かでいくつかの投球がわかっていたのだと思う。それも野球の一部だから、それを明らかにして、彼が投げる球を相手に分からせないようにするのは我々の責任だ」と癖が見抜かれていた可能性を指摘した。今シリーズが2勝2敗で最終の第5戦までもつれた場合、「そこまで行けば彼(山本)の出番は間違いなくある」と話した。

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