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中大は吉居駿恭ら主力抜きでも厚い選手層 藤原正和監督「飛車角抜きでトップ通過が狙えるように」…箱根駅伝予選会

スポーツ報知 2024年10月7日 17時16分

 箱根駅伝を主催する関東学生陸上競技連盟(関東学連)は7日、第101回箱根駅伝予選会(10月19日、東京・立川市)に出場する大学、大学院と登録選手を発表した。前回は第100回記念大会で全国の大学が参加可能だったため、関東学連加盟校以外から11校が参加し、史上最多の57校が参加。今回は14減の43校が出場する。

 各校は10~14人を選手登録。その中から10~12人がハーフマラソン(21・0975キロ)を一斉スタートし、上位10人の合計タイムで上位10校が本戦(来年1月2、3日、東京・大手町~神奈川・箱根町芦ノ湖往復=10区間217・1キロ)の出場権を獲得する。前回の本戦で優勝した青学大を始め、上位10校はシード校。

 前回の本戦13位でシード権(10位以内)を逃した中大は吉居駿恭(3年)、溜池一太(3年)、柴田大地(2年)ら主力はエントリーから外れたが、選手層は厚い。23年箱根駅伝5区3位の阿部陽樹(4年)、主将の佐野拓実(4年)ら上級生に加え、期待のルーキー岡田開成ら1年生は5人がメンバーに名を連ねた。藤原正和監督は「4年生がとてもしっかりしているので、そこに新しい戦力の1年生も入れていく。飛車角抜きでトップ通過が狙えるようにしていかないと、(本戦で)青山学院、国学院などに勝てないよねっていう話をしました。学生たちもそのことはわかってくれています。夏にしっかりやってきたメンバーで、しっかり戦うという感じでまとまりました」と説明。上級生の安定感と新戦力の勢いで大会最多の98回目の出場を目指す。

 優勝候補だった昨年は体調不良者が続出し、まさかの13位。3大会ぶりにシード権も逃した。しかしチームの立て直しは早く、前半のトラックシーズンは絶好調。5月の関東インカレでは1500~ハーフマラソンで入賞者を輩出。箱根後から距離を踏むことを重要視しチームの層はより厚くなった。

 19日の箱根予選会から2週間後の11月3日に、全日本大学駅伝を迎える。佐野主将は「予選会は確実に1位通過して、全日本でも上位で戦うことが目標。2本そろえる意識は1月からみんな持っている」ときっぱり話す。前半シーズンは試合の“連戦”も強く意識していた部分だ。

 エースの吉居駿は9月末のヨギボーアスレチックチャレンジカップ(新潟・デンカビッグスワンスタジアム)5000メートルで13分45秒63で8位だった。現在は順調にロードに移行中で、藤原監督も「良い感じでやっています。本人もかなり手応えを感じているようです」と話す。予選会で温存となった3000メートル障害で6月の日本選手権2位の柴田、7月に中大勢初の27分台となる27分52秒38をマークした溜池らも、全日本へ確実に合わせて行く。

◆中大(前回13位)

阿部 陽樹(4年)

佐野 拓実(4年)

高沼 一颯(4年)

山平 怜生(4年)

伊東 夢翔(3年)

白川 陽大(3年)

吉中 祐太(3年)

鈴木耕太郎(2年)

本間 颯(2年)

岡田 開成(1年)

佐藤 大介(1年)

七枝 直(1年)

並川 颯太(1年)

原田 望睦(1年)

 ◇第101回箱根駅伝予選会開催要項

 ▽日時、コース 10月19日午前9時35分、東京・立川市陸上自衛隊立川駐屯地をスタート。立川市街地を回り、国営昭和記念公園にゴールする公認コースのハーフマラソン(21・0975キロ)。世界陸連の世界ランク対象競技会でもある。

 ▽競技方法 全選手が一斉スタート。各校、10~14人の登録選手の中から10~12人が出場し、上位10人の合計タイムで争う。留学生は登録2人以内、出場1人以内。上位10校が本戦の出場権を獲得する。

 ▽出場資格 関東学生陸上競技連盟男子登録者で23年1月1日~24年10月6日の有効期間内に1万メートル34分以内の公認記録を有する。

 ▽関東学生連合 予選会で敗退したチームの選手で編成し、本戦にオープン参加する。

◇箱根駅伝予選会応援に関するお願い 主催者の関東学生陸上競技連盟は、選手や観客の安全確保のため、関係者以外の一般観客やファンは、スタートから約8キロまでの自衛隊立川駐屯地内では観戦できず、沿道と国営昭和記念公園内で観戦や応援をするように呼びかけている。

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