【ジッダ（サウジアラビア）７日＝岡島智哉】２６年北中米Ｗ杯アジア最終予選サウジアラビア戦（１０日・ジッダ）に臨む森保ジャパンが始動し、当地で約１時間のトレーニングを行った。
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サウジアラビア陣営に、ピリピリムードが漂っていた。日本の練習終了後、同じ敷地内でトレーニングを行っていたサウジアラビア代表を取材するために練習場へと向かったが、警備担当者に制された。チーム側と無線でやりとりした上で「日本メディアはＮＯ。チームの決定だ。お帰りください」と通告を受けた。
ＡＦＣ（アジア・サッカー連盟）サイドからトレーニング取材の受諾を得ていること、練習場所や時間の共有を受けたことを伝えても「ＮＯ」の一点張り。「中に入れるのはサウジアラビア人だけ」と突っぱねられた。
ＡＦＣ主催大会では試合前日の練習が「公式練習」として定められており、トレーニングの様子を一定時間、メディアに公開する義務がある。この日は試合の３日前に当たるため、メディアのコントロールは各国協会に委ねられている事情があるものの、サウジ陣営の方針により、門前払いとなってしまった。
サウジアラビア代表は、ここまで最終予選２試合を終えて１勝１分け。世界的名将のマンチーニ監督が率いるチームは格下のインドネシアと引き分け、中国に１点差で辛勝するなど、本調子とは言えない。日本戦の結果次第では、マンチーニ氏の去就問題に発展する可能性もある。
日本は過去にサウジアラビアのアウェー戦で３戦３敗。１８年ロシア大会、２２年カタール大会の最終予選では、いずれも０―１で敗れている。