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「あんまり好きではないですけど…」28歳巨人助っ人が照れること CSへフェニックスLでアピール弾

スポーツ報知 2024年10月9日 5時20分

◆みやざきフェニックス・リーグ 斗山(韓国)0―4巨人(8日・ひむか)

 久しぶりの感触が残るバットを投げ出し、ココ・モンテス内野手(28)はゆっくりと走り出した。1―0の4回無死、内角142キロ直球を捉えた打球が左中間席に飛び込む。来日1号を放った9月3日のヤクルト戦(京セラD)以来となる実戦での一発。阿部監督の眼前でのアーチに「いい形でアピールできた」と、うなずいた。

 「4番・三塁」で先発し、2点リードの5回1死三塁では低めのカーブを逆方向へ軽打して、きっちりと犠牲フライ。1打数1安打2打点、前日7日から2試合連続安打とした。死球も2戦連続で受けた助っ人に、阿部監督は「デッドボールも2個当たってね。よく当たってる」と、冗談を交えながら好調のバットに期待を寄せた。

 宮崎で復調のきっかけをつかんだ。7月中旬の途中加入から一時は3番に定着し、ヘルナンデスの穴を埋める活躍を見せたが、9月は打率1割8分5厘と低迷。CSに向けて「8月の状態に戻す」とフェニックス参戦を決めた。アッパー気味になっていたバットの軌道を微調整し、2戦連続で結果を残した。

 異国で初めて迎えたバースデーに花を添えた。7日が28歳の誕生日。生真面目な助っ人は「自分の誕生日を人に知らせることは、あんまり好きではないですけど…」と照れ笑い。米国の現地時間ではこの日が誕生日となり「家族と親しい友人からはお祝いのメッセージをたくさんもらいました」と、はにかんだ。

 現状、外野でスタメン確実なのは丸だけ。残り2枠を巡る争いで、左翼の候補としてバットでアピールした。米マイナー時代の18年に経験しているモンテスは「短期決戦では細かいことを丁寧にこなすことが一番重要。このまま状態を上げて、CSでしっかりチームに貢献できるように頑張りたい」。日本一奪回へ、重要なピースとなる。(内田 拓希)

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