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DAIGO「JNI」阿部流“1点の取り方”で巨人12年ぶり日本一まで駆け抜けて

スポーツ報知 2024年10月9日 5時0分

 阿部監督、リーグ優勝おめでとうございます! いやぁ~、我々ファンも本当に待ってました。もう「最高です!」の一言に尽きます。優勝を決めた9月28日の広島戦は自宅でテレビ観戦していました。優勝監督インタビューでは言葉に詰まるシーンもありましたね。原前監督から受け継いだチームに、足りないところを確実に補って頂点に立った。これこそジャイアンツの継承されてきた伝統なんだろうなって、あのスピーチを聞いて改めて思いました。

 振り返ってみれば、阿部監督も手探りだったり、チャレンジした部分はあったはずです。めちゃくちゃ考えてやってらっしゃるのが伝わってきたんですが、僕には「戦略家」と「モチベーター」の2人の阿部監督がいたように思えます。

 前者は、もちろん打っては小技や足を駆使しチャンスを多く作り、守っては中継ぎの3連投を避ける運用など「1点を大事にする野球」を展開したことでも分かりやすいと思いますが、その中にいい意味での“昭和感”というか、人情味あふれる采配が光っていました。

 象徴的だったのが9月23日の阪神戦(甲子園)でした。負けたら阪神にゲーム差なしに迫られる大一番で、0―0の7回無死一、三塁の場面で送った代打・坂本がV打。前日22日に3度の絶好機で凡退。どんな選手でもメンタル的に引きずってしまうと思うんですよ。そこで、すぐに起用する勝負の采配です。結果を出すことによってメンタルも回復しますし、何より「坂本という存在が必要だ」っていう思いが伝わりました。

 兄貴分として、いい意味で若さを使っていたと思いますね。完敗した後の会見では「飲んで忘れよう」みたいに言ってくれたり。やはりアスリートは勝負の世界なので。センシティブな時代になってはいますが、阿部監督の言う「何とかしてやる」という気合や根性は必要だと思うんですよ。

 ただ、選手、そして僕たちファンが目指すのは、ここではないですよね。そう、とにかく見たいのは「JNI」12年ぶりの日本一―。前回の時はまだ30代だったんですけど、今は40代半ばで50歳の方が近くなってきましたから。その間に結婚もして子供にも恵まれ…と思うと、この12年がとても長かったように思えます。まずはクライマックス。阪神とDeNA、どっちが勝ち上がってきても手ごわい相手ですが、問題ありません。阿部監督がシーズンで「1点の取り方」を選手に植え付けてくれましたから。勝負強く、短期決戦を駆け抜けてほしうぃっしゅ!

(タレント・アーティスト=DAIGO)

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