Infoseek 楽天

合わせて79歳の超ベテラン対決は40歳王者の出田裕一に軍配 日本王座最年長防衛記録更新「(防衛)あと10回はいきたい」

スポーツ報知 2024年10月8日 22時6分

◆プロボクシング ▽日本スーパーウエルター級(69・8キロ以下)タイトルマッチ10回戦 〇王者・出田裕一(TKO5回2分44秒)同級3位・加藤寿●(8日、東京・後楽園ホール)

 メインで行われた日本スーパーウエルター級タイトルマッチは王者の出田裕一(三迫)が挑戦者の同級3位・加藤寿(熊谷コサカ)を5回TKOで破り、3度目の防衛に成功した。自身が持つ日本王座最年長防衛記録を40歳0か月に更新した。 4回に右ストレートでダウンを奪うと、左フックでこの回2度目のダウンを奪った。迎えた5回、左右のフックの連打で挑戦者をロープ際にくぎ付けにすると、レフェリーが割って入り、試合を止めた。試合後、王者は「ボクシングが楽しくて、好きでここまでやってこれた。もし、私の試合を見て励みになる方がいれば、私のようにとはいいませんが、頑張れるまで頑張ってください」とリング上からファンにメッセージを送った。

 戦績は出田が19勝(10KO)16敗1分け。加藤が12勝(8KO)13敗2分け。

 試合前日の7日に40歳の誕生日を迎えた出田は05年4月にデビュー。33戦目となった22年11月の初タイトル戦で、王者だった川崎真琴(RK蒲田)に9回TKO勝ちして、38歳で念願のベルトを巻いた。今年2月、2度目の防衛戦となった小林柾貴(角海老宝石)に2―1の判定勝ち。39歳4か月で、元日本ライトフライ級(48・9キロ以下)王者の堀川謙一(三迫)が持つ39歳2か月の日本王座最年長防衛記録を更新していた。

 5月に第2子となる長男が誕生。この日は妻、長女とともに来場しており、「勝った姿を見せられたので安心した。今はわからなくても映像は残るので」と誕生を祝う勝利を挙げたことを喜んだ。

 次戦は最強挑戦者決定戦に臨む豊嶋亮太(帝拳)と左右田泰臣選手(EBISU K’s BOX)の勝者とチャンピオンカーニバルで対戦することが濃厚。「豊嶋くんとやりたい。強いので挑戦者の気持ちになれる」と前日本ウエルター級(66・6キロ以下)王者を”指名”した。

この記事の関連ニュース