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【オリックス】水本勝己ヘッドが留任 リーグ3連覇貢献の名参謀が新監督の右腕に 岸田護投手コーチはすでに監督就任を受諾か

スポーツ報知 2024年10月9日 4時0分

 オリックス・水本勝己ヘッドコーチ(56)が来季も留任することが8日、分かった。中嶋聡監督(55)の辞任に伴い、球団は岸田護投手コーチ(43)を後任に一本化。新人監督を支える右腕として、最適任者であると判断された。

 水本ヘッドコーチは21年に広島から加入し、昨年までのリーグ3連覇に貢献。同学年でもある中嶋監督の野球観や戦術を理解し、選手に落とし込んできた。中嶋監督は19年の2軍監督から監督代行を経て、オリックス在籍6年。中嶋野球の継承が重要となるだけに、キーマンと言える存在だ。

 全日程が終了した6日に中嶋監督が辞任を表明し、水本ヘッドは「自分自身の気持ちをどう整理していくか、というのがある。今のチームをどうしていくかを考えることも責任だと思っている」と打ち明けていた。今季5位に終わったことを受け止め、自身の去就についても熟考。選手と同様に雪辱の思いは強く、限られた時間で結論を出したもようだ。

 中嶋監督辞任による喪失感は大きいが、チームは前へ進むしかない。湊球団社長も「人事の件に関して、速やかに進めていくのは当たり前のこと」と強調。この日までに監督就任を打診し、岸田コーチも受諾しているとみられる。水本ヘッドは参謀役として経験を重ねるだけでなく、監督代行でも12試合で8勝4敗の好成績。「岸田―水本」をベースに、新体制を固めていく。

 ◆岸田 護(きしだ・まもる)1981年5月10日、大阪・吹田市生まれ。43歳。履正社、東北福祉大、NTT西日本を経て05年の大学生・社会人ドラフト3巡目でオリックス入団。09年に自己最多10勝、11年に同33セーブを挙げるなど、通算433試合で44勝30敗63セーブ、63ホールド、防御率2・99。19年限りで引退し、20年から2軍投手コーチなどを務める。現役時代は180センチ、80キロ。右投右打。

 ◆水本 勝己(みずもと・かつみ)1968年10月1日、岡山県生まれ。56歳。倉敷工高から松下電器を経て、1989年にドラフト外で広島入団。捕手として1軍出場はなく、91年限りで現役引退。広島ではブルペン捕手、2軍バッテリーコーチ、2軍監督などを務め、21年にヘッドコーチとしてオリックス加入。22、23年は体調不良などで離脱した中嶋監督に代わり、監督代行も務めた。180センチ、102キロ。右投右打。

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