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勝てば突破王手の大一番 大谷翔平が3打席目に本拠地なら本塁打の中飛…試合は乱打戦に

スポーツ報知 2024年10月9日 11時28分

◆米大リーグ・地区シリーズ パドレス―ドジャース(8日、米カリフォルニア州サンディエゴ=ペトコパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が8日(日本時間9日)、1勝1敗のタイで迎えた地区シリーズ第3戦の敵地・パドレス戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、1点を追う5回先頭の3打席目は中飛に倒れた。

 パドレスの先発はM・キング投手(29)。ヤンキースから加入した今季、本格的に先発に転向し13勝9敗、防御率2・95の成績を残した。1日(同2日)のワイルドカード第1戦・ブレーブス戦の先発にも抜てきされて、7回5安打無失点12奪三振の快投を見せてチームを勝利に導いた。大谷はこれまで3本塁打を放つなど、14打数6安打の打率4割2分9厘と得意にしており、今季も4月12日(同13日)に日本人歴代最多の松井秀喜に並ぶ米通算175号という節目の一発を放つなど9打数4安打の打率4割4分4厘。キングは前日7日(同8日)に、ダルビッシュから大谷攻略法を聞く考えを明らかにしていた。

 初回先頭の1打席目はプレーボール直後で場内も沸き上がる異様な雰囲気の中、カウント2―2から内角低めのスイーパーを捉えられず空振り三振。すると続くベッツが、左翼へのソロで先取点を奪った。ベッツはポストシーズン30打席ぶりの安打。第2戦で左翼手・プロファーにスーパーキャッチされた打球と同じような軌道で左翼席に飛び、同じように捕球を試みたことから、打球は左翼席に飛び込んだが、ベッツは勘違いして一塁ベースを回ってから一度は三塁ベンチに戻りかけていた。

 1点リードの2回にドジャースは失策なども絡み、タティスに2ランを浴びるなど先発のビューラーがまさかの6失点。5点を追う3回無死一塁の2打席目は、外角のチェンジアップにバットを折られながら中前に落とし、2試合、8打席ぶりの安打としてチャンスを広げた。すると1死満塁でT・ヘルナンデスが中堅へ満塁本塁打を放って1点差に迫った。1点を追う5回先頭の3打席目はフルカウントから中堅へ大飛球をはじき返したがあとひと伸び足りず中飛。飛距離は385フィート(約117メートル)で、データサイト「Baseball Savant」によると、ドジャースタジアムなど4球場であれば本塁打だったという。

 大谷はメジャー7年目にしてポストシーズンに初出場。5日(同6日)の第1戦では、2打席目に同点3ランを放つなど、2安打3打点で7―5でチームの逆転勝利に貢献し「終始ただただ楽しいゲームだった」と、大舞台の戦いを満喫していた。第2戦は、ダルビッシュ有投手(38)の前に3打席沈黙するなど4打数無安打でチームも2―10と大敗。レギュラーシーズンから続いていた連続試合安打が「13」で止まった。

 ドジャースタジアムで行われた第2戦では、ドジャース先発・フラーティのタティスへの死球をきっかけに、マチャドが三塁からベンチのロバーツ監督目がけてボールを投げた疑いが浮上。ファンとパドレス左翼手のプロファーが口論になってスタンドから物が投げ込まれて試合が約8分間中断するなど、遺恨を残した。第3戦はロサンゼルス在住のファンはチケット購入制限がかかるなどされているといい、ドジャースにとってみれば完全アウェーでの戦いとなり、「BEAT LA!(LAを倒せ!)」のコールが何度も響いている。

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