２５日公開の役所広司主演の映画「八犬伝」の衣装展示が８日、東京・墨田区の「すみだ北斎美術館」で始まった。内野聖陽が演じた葛飾北斎と、板垣李光人が扮した八犬士の１人、犬坂毛野の、それぞれが実際に着用した衣装を展示。２人の直筆サイン入り映画ポスターや、役所演じる滝沢馬琴と北斎が共作した美術館所蔵の作品画像も掲出され、八犬士全員のＡＲ画像が取り出せるデジタルスタンプラリーなどが楽しめる。
「八犬伝」は山田風太郎氏の同名小説を映画化。里見家の呪いを解くため運命に引き寄せられた８人の剣士たちの戦いをダイナミックに描く“虚構”パートと、江戸時代の作家・滝沢馬琴の創作の真髄（しんずい）に迫る“実話”パートが交錯するストーリー。役所演じる主人公、滝沢馬琴の友人として、すみだで生まれた浮世絵師の葛飾北斎はキーパーソンとして登場する重要な役どころだ。
今回の衣装展は映画公開に向けてのタイアップ企画。「すみだで８つの珠を集めよう！」のデジタルスタンプラリーでは、衣装が展示されている「すみだ北斎美術館」での２か所や、ＪＲ両国駅東口隣接の両国観光案内所、両国湯屋江戸遊に設置してあるＡＲスポットで八犬士の画像を２人ずつ取り出せるほか、八犬士それぞれがもつ珠（仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌）のスタンプを集めることが可能。８つそろうと、八犬士全員が映るポスター画像がもらえる。
タイアップ期間は「すみだ北斎美術館」（開館時間９時３０分～１７時３０分・月曜休館、月曜祝日の場合は翌火曜休館）での企画展「北斎が紡ぐ平安のみやび 江戸に息づく王朝文学」開催中の１１月２４日まで。