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青学大は主将の田中悠登、ルーキー折田壮太らメンバー入り 黒田朝日・然兄弟も 全日本大学駅伝

スポーツ報知 2024年10月9日 14時23分

 今季の学生3大駅伝第2戦、全日本大学駅伝(11月3日、名古屋市熱田神宮西門前~三重・伊勢市伊勢神宮内宮宇治橋前=8区間106・8キロ)のチーム登録(選手16人)が9日に締め切られた。

 6年ぶり3度目の優勝を狙う青学大は、原晋監督(57)が「駅伝男」と絶対の自信を寄せる太田蒼生(4年)と黒田朝日(3年)のダブルエース、今季絶好調の鶴川正也(4年)ら、開幕戦の出雲駅伝(10月14日、島根・出雲市=6区間45・1キロ)に登録されたベストメンバーに加え、主将の田中悠登(4年)、5000メートルで日本高校歴代2位(13分28秒78)の自己ベスト記録を持つ折田壮太、黒田朝日の弟の然ら勢いのあるルーキーも4人が名を連ねた。

 青学大は今年1月の第100回箱根駅伝を総合新記録で圧勝。2区で歴代4位(日本人歴代2位)の1時間6分7秒の好記録で区間賞の黒田、3区で日本人歴代最高タイムで区間賞の太田をはじめ、5区で区間新記録の区間2位と好走した若林宏樹(4年)、6区2位の野村昭夢(4年)、8区間賞の塩出翔太(3年)、10区2位の宇田川瞬矢(3年)の優勝メンバーが順当に登録メンバーに入った。

 箱根Vメンバーに加え、強力な戦力が鶴川だ。学生3大駅伝は3年時の出雲駅伝(6区8位)だけだが、今季は絶好調。6月の日本選手権5000メートルで屋外レースとしては日本人学生歴代最高(当時)の13分18秒51で4位に入賞した。昨年の出雲駅伝ではアンカーで精彩を欠いたが、ラストシーズンに向けて「3大駅伝すべて区間賞を目指します」と意欲満々に話している。

 出雲駅伝の登録メンバーから外れていた田中主将も復活。昨年の全日本大学駅伝では最長の最終8区で区間3位と好走し、国学院大と中大との激しい2位争いに競り勝った。箱根駅伝でも8区に登録されたが、左足付け根部分を故障したため、当日変更で塩出と交代し、出番なしに終わった。2年時からアナウンサーを志望していた田中は来春の就職先として出身地のテレビ局の福井放送に内定。競技者人生ラストシーズンにかける思いは強い。「全日本大学駅伝は昨年と同じ8区を走って、今度は優勝のゴールテープを切りたい。箱根駅伝は原監督に『田中は復路の8区か9区か10区しかない』と言われています。単独走の安定感では負けない自信があります。最後は、選手として走って優勝に貢献したい」ときっぱり話す。

 勢いあるルーキーが4人も加わったことも明るい材料だ。今季の新人として5000メートル最速タイムを持つ折田は春のトラックシーズンの後、故障で練習を離れていたが、夏合宿の後半から復帰。9月28日の絆記録挑戦会5000メートルでは余裕を持って13分44秒12とまずまずの走りを見せた。原監督も「折田は良くなっています」と期待を寄せる。

 絆記録挑戦会5000メートルで自身初の13分台となる13分57秒12をマークした黒田然もメンバー入り。青学大エースの兄・朝日と兄弟タスキリレーが実現すれば大きな話題となる。

 安島莉玖(あんじま・りく)と遠藤大成の勢いある1年生も登録メンバーに入った。

 青学大は夏合宿で例年以上に質、量ともにレベルが高い練習を積んだ。まずは出雲駅伝に向けて原監督は「チーム全員で優勝を狙います」と年度をまたいで学生駅伝連勝に意欲を見せる。

 開幕戦の出雲駅伝、第2戦の全日本大学駅伝は、青学大をはじめ、昨年の出雲と全日本を制した駒大、エース平林清澄(4年)をはじめとして戦力充実の国学院大、昨季は3大駅伝すべてでチーム最高成績(出雲2位、全日本5位、箱根3位)の城西大、エース山口智規(3年)を中心に好調の早大などが激しい優勝争いを展開しそうだ。

 全日本大学駅伝は10月9日に選手16人を登録。その中から10月31日正午までに1~8区の選手と補欠5人を登録。レース当日の午前6時30分まで区間登録選手と補欠登録選手を3人以内、交代できる。

 青学大の全日本大学駅伝登録メンバーは以下の通り。

田中 悠登(4年)

太田 蒼生(4年)

鶴川 正也(4年)

野村 昭夢(4年)

若林 宏樹(4年)

白石 光星(4年)

黒田 朝日(3年)

塩出 翔太(3年)

宇田川瞬矢(3年)

皆渡 星七(3年)

平松 享祐(2年)

熊井 渓人(2年)

折田 壮太(1年)

黒田 然 (1年)

安島 莉玖(1年)

遠藤 大成(1年)

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