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ドジャース崖っぷち 主力2人ケガ悪化で途中交代の悲劇「かなり悪い」…先発も足りず第4戦はブルペンデーに

スポーツ報知 2024年10月9日 14時26分

◆米大リーグ・地区シリーズ パドレス6―5ドジャース(8日、米カリフォルニア州サンディエゴ=ペトコパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が8日(日本時間9日)、1勝1敗のタイで迎えた地区シリーズ第3戦の敵地・パドレス戦に「1番・指名打者」でフル出場したが4打数1安打で、チームは逆転負けを喫して対戦成績が1勝2敗となって崖っぷちに立たされた。逆転勝ちのパドレスは、地区シリーズ突破、リーグ優勝決定シリーズ進出に王手をかけた。

 5点を追う3回無死一塁の2打席目に、バットを折りながら2試合、8打席ぶりの安打となる中前安打を放ち、1点差に迫るT・ヘルナンデスの満塁本塁打につなげたが、5―6となった4回以降は両軍得点を奪えず、そのまま試合終了。ドジャースは突破へは2連勝のみと、崖っぷちに立たされた。

 ドジャースは苦しい状況に追い込まれた。内転筋を痛めてレギュラーシーズン最後の4試合を欠場したロハスは、ポストシーズンになって全3試合でスタメン出場していたが、この日はギリギリの戦いだった。2回の三遊間へのゴロを捕球した際にトレーナーとロバーツ監督が向かって状態を確認。出場を続けて3回には中前安打を放ち、無死一、二塁でベッツが中前安打を放ち、本来の走力であれば二塁か本塁を狙えた可能性もあっが、三塁で止まり、一塁走者の大谷は二塁を大きく回ったところで慌てて止まった。するとロバーツ監督が再び三塁に向かい、代走のパヘスが送られた。ロハスは「かなり悪い」と状態を自身の口で説明した。

 さらに右足首捻挫の影響で毎試合出場が危ぶまれているフリーマンだが、この日の試合前はこれまで以上に右足首を気にしていた。4回の二併打ではやや高めのボールをキャッチして一塁ベースに右足から着地して表情をゆがめた。1点を追う8回2死走者なしでは中前安打を放ち代走が送られて途中交代となった。試合前には救援右腕のグローブが右肩痛のためロースターを外れることも発表された。

 ロハスについてロバーツ監督は「試合に出続けることはできなかった。あした負ければ敗退が決まるので、試合に出たいと思うだろう。どれだけのプレーができるのかを見極めなければいけない。なのでまだあしたのことは分からない」として、フリーマンについても「フレディー(フリーマン)も同じだ」と説明。遊撃、一塁を守る内野の2人の第4戦の出場が微妙な状況になってきた。

 ポストシーズン前には先発のグラスノー、ストーン、カーショーらが相次いで離脱。ここまで山本、フラーティ、ビューラーが先発してきたが、第4戦は先発陣が足りないこともあり、今季メジャーデビューして12先発で3勝を挙げた27歳ナックも選択肢にあるなかで、ブルペンゲームという苦渋の選択を指揮官は下した。レギュラーシーズンでメジャー全30球団で最多98勝を挙げたが、苦しい戦いになっている。

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