Ｊ１鹿島は９日、中後雅喜新監督が就任した新体制で初練習を茨城・鹿嶋市内で行った。
チームはリーグ戦では３２試合１５勝８分け９敗で４位につけるが、ルヴァン杯、天皇杯はすでに敗退。６日に就任１年目のポポヴィッチ監督の解任を発表した。この日、中後コーチの新監督就任が発表された。
初練習後、ＤＦ安西幸輝は「選手が悪いと感じます。僕らが無冠なので退任は申し訳ないですけど、次に向かってやるしかないなっていう感じです」。プロ入りした２０１４年から４年間、東京Ｖで中後氏とともにプレーしており「その人がこんな早いタイミングで監督なるっていう、（岩政）大樹さんがなった時も同じ感覚だったけど、勝たせてあげたいなっていうふうに思います」と決意を込めた。
中後新監督のほか、本山雅志氏と羽田憲司氏が新コーチ、中田浩二氏が強化責任者のフットボールダイレクター（ＦＤ）に就任。常勝軍団としてリーグを席巻した時代のメンバーによる新体制がスタートした。
安西は「ＯＢの方が今までの鹿島を作ってきてくれたし、この人たちを辞めさせちゃいけないっていう気持ちが一番強い。大樹さんには本当に申し訳なかったですけど、大樹さんも勝たせてあげたい監督って本当に思える人だったので、それをしっかり踏まえた上で責任を持ってやりたい」と力強く語った。