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巨人・戸郷、フェニックス・リーグで4回1失点「今は目の前の日本一しか見えてない」

スポーツ報知 2024年10月10日 5時0分

◆みやざきフェニックス・リーグ 巨人9―1オリックス(9日・サンマリン宮崎)

 巨人の戸郷翔征投手(24)と菅野智之投手(34)のダブルエースが16日から本拠・東京Dで始まるクライマックスシリーズ(CS)最終ステージ(S)へ向けて、万全をアピールした。9日の「みやざきフェニックス・リーグ」オリックス戦(サンマリン)で、CS最終S初戦に先発する戸郷は4回2安打1失点、2戦目を任される菅野は4回2安打無失点。ともに死角のない状態でポストシーズンでもチームを支える。

 戸郷の鋭く曲がったスライダーにバットが空を切った。0―0の2回、この回の先頭・宜保をスライダーで空振り三振に抑えるとテンポ良く打者3人で片づけた。先発で4回52球を投げ、2安打1失点。16日からのCS最終Sの初戦を任される背番号20は「失点はしましたけど、球速もある程度出ていましたし、スライダーの精度が良かったので、あと1週間しっかり調整していきます」と胸を張った。

 3―0の4回無死一塁で杉沢に左中間を破る適時二塁打を浴びて、1点を失った。9月25日のDeNA戦以来の実戦だったが、最速150キロを計測した直球に、鋭く曲がるスライダーに好感触を得た。「この期間はあまり投げずに休息を取りながらだったんですけど、ある程度、直球も走っていたし、良かった」と納得の表情。試合を視察した阿部監督は「いい調整ができたんだなと思って見ていました」と目を細めた。

 熱い試合を待ちわびている。「小さい頃から土日の朝はメジャーの試合をよく見ていた」という右腕はドジャース―パドレスの米大リーグ地区シリーズもチェック。大谷擁するドジャースは1勝2敗で1敗も許されない状況と白熱した試合を繰り広げている。「僕らもあれだけ盛り上がるポストシーズンになればいいですし、それを目指していきたい。ファンの方が楽しんでくれることが一番だと思います」。メジャーにも負けじと、試合を盛り上げる。

 この日は「ラグザス presents 第3回WBS Cプレミア12」(11月9~24日)に出場する侍ジャパンのメンバーにも選出されたことが発表された。「選ばれたことは光栄ですし、100%の力を出せるように準備していきたい」と語りながら「今は目の前の日本一しか見えてない。楽しみもありますけど、CSのファイナルの初戦を任されるので、いい緊張感で投げられると思います」。熱い戦いを繰り広げ、最後は栄冠を手にする。(水上 智恵)

 ◆戸郷のCS登板

 ▽19年10月11日=最終S・阪神3戦目(東京D) 高卒新人で史上3人目となるCS先発(球団では最年少出場)=写真=。0―0の3回に梅野にソロ本塁打を浴びるが、3回3安打1失点で勝敗つかず。

 ▽21年11月7日=第1S・阪神2戦目(甲子園) 3番手として3―2の3回から3イニングを投げ、3安打無失点に抑え、初ホールドをマーク。

 ▽同10日=最終S・ヤクルト1戦目(神宮) 中2日で0―3の5回から2番手で登板。2回を2安打無失点。

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