漫画家のえびはら武司氏が9日、東京・新宿区のサンモールスタジオで初日公演を迎えた舞台「まいっちんぐマンガ道~明日への扉~」(13日まで、演出・鳳恵弥)の取材会に出席した。
大ヒット漫画「まいっちんぐマチコ先生」を手がけた自身の半生を描いた物語。藤子・F・不二雄さんのアシスタント時代などが鮮明に再現され、えびはら氏は「一つもウソが入ってないし、良い脚本を書いていただいてありがたい」と感謝を口にした。
さらに、「『漫画やめる』とみんなに自慢して言っていた。いい年なんで、そろそろゆっくりしたいなと思って、やめると言ったんですけど…」と告白。劇中には、脚本を手がけた女優の鳳恵弥らによって引退を引き留めるメッセージが込められた場面もあり、「こういう形で止められるとは思わなかった。ありがたかった。良い企画をしていただいてありがたかった」と優しい笑みを浮かべていた。