広島の新井貴浩監督（４７）が９日、１１月に宮崎・日南で予定する秋季キャンプへ向け“鬼練習”を予告した。「単純に練習量が増える。量をこなさないと強さは出てこない。近道はない」と強調し、「去年より厳しくなる。課題は明白。打撃に割く時間は長くなる」。今季リーグ最低の打率２割３分８厘、５２本塁打に終わった打線の底上げを徹底する考えだ。
「いくぞ！」と号令をかけた９月に球団ワーストの月間２０敗（５勝）。歴史的失速で首位から４位に沈んだ。「それ（８月）までに出し尽くしたような感じになった。自分の見積もりが甘かった」と反省。シーズンの最後まで走り抜ける強いチームづくりに取り組む。
この日、マツダ内の球団事務所で松田オーナーにシーズン終了報告を行い、続投が正式決定。来季は勝負の３年目。「もう、自分の中では始まっている。今年以上に苦しく険しい道になることを覚悟して頑張る」と決意を新たにした。（畑中 祐司）