◆みやざきフェニックス・リーグ 巨人９―１オリックス（９日・サンマリン宮崎）
巨人の戸郷翔征投手（２４）と菅野智之投手（３４）のダブルエースが１６日から本拠・東京Ｄで始まるクライマックスシリーズ（ＣＳ）最終ステージ（Ｓ）へ向けて、万全をアピールした。９日の「みやざきフェニックス・リーグ」オリックス戦（サンマリン）で、ＣＳ最終Ｓ初戦に先発する戸郷は４回２安打１失点、２戦目を任される菅野は４回２安打無失点。ともに死角のない状態でポストシーズンでもチームを支える。
菅野はテンポ良く打者３人を打ち取りベンチへ戻った。３―１の５回から２番手で登板。５、６回を３者凡退。７、８回は走者を背負ったが後続を断ち、４回５１球を投げ、２安打無失点。ＣＳ最終Ｓ２戦目を任される右腕は「投げたいように投げられました。何の不安もなくＣＳに臨めると思います」とうなずいた。
今季は２４登板でリーグ最多１５勝（３敗）、防御率１・６７でリーグ優勝へ導いた。最速１５０キロの直球にカットやスライダーなどを織り交ぜ万全の状態であることをアピール。ブルペンでは育成捕手の大津に声をかけるなど気を配り「若手が投げる機会をもらったのでありがたいなと思って」と感謝の言葉も口にした。
日本一へ、あとは突き進むだけ。「あとは気持ちの部分をＣＳに向けて高めて、最高のパフォーマンスを出したい」。復活を遂げた大エースがポストシーズンも魂の投球を見せる。