◆パ・リーグ 楽天２―２西武（９日・楽天モバイル）
西武は今季最終戦となった９日の楽天戦（楽天モバイル）後、西口文也２軍監督が新監督に就任すると発表した。渡辺久信ＧＭ兼監督代行と松井稼頭央監督の退任も併せて発表された。
西武は今季、就任２年目の松井監督が成績不振のため５月中旬から休養。渡辺ＧＭが監督代行に就任して交流戦から指揮を執っていたが、立て直すことはできず球団ワーストの９１敗を喫して３年ぶりの最下位に終わった。球団では来季の巻き返しへ向けて新監督の人選を進め、西口２軍監督に要請することで一本化。この日までに受諾された。
西口新監督は２１年間に渡り西武一筋でプレー。キレのある速球とスライダーを武器にリーグ連覇した９７年、９８年には最多勝を獲得するなど、エースとしてチームを支えて通算１８２勝を挙げた。１５年の引退後は１軍投手コーチなどを歴任し２２年から２軍監督。近年のチーム事情を熟知しており、補強点も把握している。
試合後、奧村剛球団社長は「２軍監督としての３年間の経験と実績。現在のチーム状況、戦力、課題などを認識していただいています。何よりライオンズ一筋の強いライオンズ愛を持って再建にご尽力いただける人材だという点などを考慮いたしました」と説明した。