Infoseek 楽天

大谷翔平が負ければ敗退の崖っぷちで3打席連続出塁 ドジャースは5回終了時点で5点リード

スポーツ報知 2024年10月10日 12時12分

◆米大リーグ・地区シリーズ パドレス―ドジャース(9日、米カリフォルニア州サンディエゴ=ペトコパーク)

 ドジャース・大谷翔平投手(30)が9日(日本時間9日)、1勝2敗と後がない状況で迎えた地区シリーズ第4戦の敵地・パドレス戦に「1番・指名打者」でスタメン出場し、5点をリードした6回2死一塁の4打席目は、4番手右腕エストラダと対戦してフルカウントから9球目で四球を選んだ。

 パドレスの先発は、第1戦でも先発して4回途中で82球を投げて6安打5失点だったシース。レギュラーシーズンで14勝を挙げた右腕が中3日でマウンドに上がった。大谷は第1戦の2打席目で右翼席へ3ランを放っていた。

 初回先頭の1打席目は、初球の99・6マイル(約160・3キロ)をフルスイングして場内が一気に沸いたが、カウント2―2から二ゴロ。続くベッツが中堅左へ2試合連続弾となるソロを放って先取点を奪った。1―0の2回2死一、三塁の2打席目は、初球の外角高めスイーパーに反応して、一、二塁間を破る右前適時打。一塁塁上では力強いガッツポーズを見せた。ベッツも右前適時打で続いてリードを3点に広げた。シースは2回途中3失点でマウンドを降りた。

 3回にもスミスの2ランが出て5点リードとなった4回1死走者なしの3打席目は四球で出塁。2死二塁でT・ヘルナンデスの当たりを三塁手・マチャドがはじいているのを確認すると、大谷は二塁から一気に本塁へ突入。だが、マチャドのはじいたボールが三塁塁審の左手に当たり、すぐに拾ったマチャドが本塁へ送球して大谷がタッチアウトになる不運なプレーとなった。

 第1戦で逆転勝ちしてからドジャースは2連敗。1勝2敗と、負ければ敗退が決まる崖っぷちに立たされた。それでも大谷は第3戦の試合後に「後がないという感覚自体が今の僕にはないと思う。2連勝すればOKというゲームだと思います」と必死に前を向き、「(第3戦は)劣勢からしっかり追い上げてますし、そこは自信持っていいと思う。流れを持ってこられれば、必ず2連勝できると思う」と自信をのぞかせている。

 大谷にとってメジャー7年目でようやくたどりついたポストシーズンの舞台。第1戦では2打席目には同点3ランを放つなど5打数2安打3打点で逆転勝ちに貢献したが、第2戦は4打数無安打、第3戦は4打数1安打に終わってチームも2連敗を喫した。それでもレギュラーシーズンで54本塁打&130打点で2冠王に輝き、打率3割1分、59盗塁もマークしたとあって「状態自体はいいとは思う」。

 ドジャースはこの日、前日の第3戦で途中交代した右足首捻挫のフリーマン、左内転筋痛のロハスがともにスタメンを外れる苦しい台所事情の中で、大谷のバットに大きな期待がかかっている。

この記事の関連ニュース