バレーボールの新リーグ「大同生命ＳＶリーグ」は、１１日に東京・東京体育館でオープニングマッチとして行われる、男子のサントリーサンバーズ大阪―大阪ブルテオン（Ｂ）戦で開幕する。両チームは１０日、会場で練習を行い、一部を報道陣に公開した。パリ五輪代表で大阪Ｂのオポジット・西田有志は「いよいよ始まるなという楽しみな気持ちもあります。何回も言っている。（バレーの発展に）ラストチャンス。非常に盛り上がるような試合にしたいなと思う」と気持ちを高めた。
ライバルのサントリーの後に約１時間半の会場練習で最終調整した。主軸を担う西田が、痛烈なサーブを打ち込むと、ロラン・ティリ監督も「いいね！」ともり立てた。「いい準備ができている。コンディションは全く問題ないし、１００％に近い状態に持ってこられている」と西田。チームメートとも攻撃の連携も確認し、表情は一層、引き締まった。
前身のＶリーグで昨季はレギュラーラウンド（ＲＲ）を首位で通過したが、プレーオフ決勝でＲＲ２位のサントリーに屈した。そのリベンジマッチにもなる。また、相手にはミドルブロッカーの小野寺太志に加え、イタリア１部リーグで３季プレーした高橋藍（らん）も新たに加入。パリ五輪代表同士の対決に、テレビの生中継も決まり、大注目が集まる。「試合内容や勝ち負けにこだわり、その先に２チームでバレーボールが面白いということを体現したい」と歴史的な一戦へ決意を込めた。