広島の新井貴浩監督（４７）が１０日、若ゴイに“つまみ食い禁止令”を出した。近年は練習方法も選択肢は多岐にわたる。「今は、ある意味ですごく情報が過多。『こっち食べて、これやめよ』とかじゃなしに、これ！と思ったことは、ちゃんと継続して反復して体にすり込ませていかないといけない。相手との勝負の前に自分との勝負」と、根気強い取り組みを求めた。
１１月に宮崎・日南で予定する秋季キャンプ前には各自の今季の反省と来季の課題について“自己申告レポート”を提出させる。昨年に続く取り組みだが、今季は９月に球団ワーストの月間２０敗（５勝）と歴史的な失速で４位に沈んだだけに、より深く首脳陣と選手の考えを一致させ、成長を促していく。
今月下旬には宮崎で開催中のフェニックス・リーグを視察する。今月中旬からマツダで秋季練習も始まるが「純粋に若い選手がどういう動きをしているか見たい」と指揮官。ＣＳ進出した昨年は、スケジュールの都合で視察はかなわなかった。長いオフの時間を有効に使って、来季の巻き返しにつなげる。（畑中 祐司）