◆26年北中米W杯アジア最終予選▽第3戦 サウジアラビア0―2日本(10日、サウジアラビア・ジッダ)
日本はアウェーでサウジアラビアに2―0と勝利し、最終予選3連勝を飾った。MF久保建英、伊東純也をベンチスタートとし、2シャドーには鎌田大地と南野拓実、右ウイングバック(WB)にはMF堂安律の先発で挑んだ。前半14分、過去4戦でゴールすら奪ったことがなかったアウェーの地で先制。右の堂安から左WBの三笘薫にクロスが入ると、ダイレクトでの折り返しをMF守田英正が頭でつなぎ、鎌田が押し込んで先手を奪った。その後はサウジアラビアの攻勢にあう時間帯もあったが、同42分のピンチにはGK鈴木彩艶のファインセーブでリードを守った。
後半は前半にイエローカードを受けた南野拓実に代えて投入された伊東が右WB、堂安がシャドーに入る変更で挑んだ日本代表。守備のリスクを減らしながら、チャンスを待った。すると後半36分、CKから途中出場のFW小川航基がヘディングでたたき込み、リードを2点に。隙を見せない盤石と言える試合運びで、難敵にアウェーで完勝した。以下は採点&寸評。
GK
鈴木彩艶 6・5
恐るべき反応速度で前半のピンチに好セーブ。規格外かつ試合の流れを渡さなかったビッグプレーだった
DF
板倉滉 6・5
ビルドアップの的確さ、最終盤でも集中力切らさぬ安定感で貢献
谷口彰悟 6・5
クレバーかつ堅実に最終ラインを統率。冨安の代役、なんて軽々しく言えないプレーぶり
町田浩樹 6・5
前半は仕事量が多い中で、局面で負けない強さを発揮。イエロー1枚は受けたが十分な出来
MF
遠藤航 6・5
的確なビルドアップ、ここぞを締める守備で貢献。リバプールでの試合勘のなさは感じさせず
守田英正 7・5
ゴール前での先制アシストのみならず、解説の小野伸二氏もうならせる変幻自在の判断で試合をコントロール。MOM
堂安律 5・5
右からのクロスで先制点の起点に。守備の仕事も多かったが、決して穴とはならなかった
久保建英 ―
後半43分イン。時間短く採点なし
三笘薫 6
ドリブルで切り裂くシーンは少なかったが、先制点に絡んでひと仕事。守備の切り替えも鋭かった
中村敬斗 ―
後半43分イン。時間短く採点なし
鎌田大地 6
唯一のチャンスを決めて先制。ボールに絡む回数は多くなかったが、低い位置まで下りてビルドアップの最適化にも貢献した
前田大然 5・5
後半18分イン。左WBに入ると持ち前のスピードと献身性で守備の安定に一役買った
南野拓実 5・5
判断の良さに好調さは感じさせたが、前半イエローをもらったことでハーフタイムに交代
伊東純也 6
後半1分イン。持ち味出す場面は限られたが、正確なCKで1アシスト
FW
上田綺世 6
五分のボールも収め続けて貢献。中東勢相手にもフィジカル負けは皆無だった
小川航基 6・5
後半31分イン。相手の心をポッキリ折る追加点。途中出場のストライカーとして完璧な仕事だった