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「若くてかわいい。ドラえもんじゃなくて三毛猫だった」親交あった毒蝮三太夫が大山のぶ代さんと砂川さんのなれそめ語る

スポーツ報知 2024年10月12日 5時5分

 テレビ朝日系人気アニメ「ドラえもん」の声などで知られる、声優の大山のぶ代(おおやま・のぶよ、本名・山下羨代=やました・のぶよ)さんが9月29日午後4時23分、老衰のため都内の病院で死去した。90歳だった。11日に所属事務所が発表した。

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 大山さんと家族ぐるみで60年以上の親交があった俳優の毒蝮三太夫(88)はこの日、スポーツ報知の取材に応じ故人をしのんだ。

 毒蝮は、砂川さんと親友で交際中の大山さんを紹介された。63年の舞台「孫悟空」で共演したのが2人のなれそめで「孫悟空が砂川で、三蔵法師が、のぶ代。当時の写真をこの間見たけど、若くてかわいい。ドラえもんじゃなくて三毛猫だった」と振り返る。

 砂川さんと大山さんの結婚式は一風変わったものだったという。「2人とも子どもが大好きで、『子連れの方も来て下さい』と、披露宴の会場の中にキッズコーナーが作られた。すべり台とか置いてあって子どもの声がすごいんだよ」と懐かしんだ。

 大山さん夫婦にも、毒蝮夫婦にも子どもはおらず、元気な頃は毎年のように旅行に出かけた。「正月の熱海で冬の花火を見るのが好きだった。河口湖の別荘でウチのカミさんも入れて4人でマージャンしたり、九州や四国の寺社仏閣をめぐったり。黒柳徹子さんも入れて俺のコーディネートで浅草の下町を案内したこともあった」と振り返る。

 「ペコ(大山さんの愛称)は人生を全うしたんじゃないかな」と毒蝮。「啓介は『やっと来たな』と言っているかもしれないね。仲良くやって、子どもをかわいがってるんじゃないか」と天国に思いをはせた。

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