東京Ｖは１１日、昨年までヘッドコーチを務め、今年２月に就任した小倉勉監督が指揮するシンガポール代表と東京・ＡＧＦフィールドで練習試合を行った。
３５分×３本で合計スコアは１―２（０―１、０―０、１―１）。メンバーを固定せずにシャッフルして起用し、リーグ戦再開の浦和戦に向けて競争意識を高める意図もあった一戦だったが、１本目でミスから先制点を献上するなど、２失点はいずれもミスが絡んでのものだった。東京Ｖの城福浩監督は「追いかける展開になって、シンガポールもすごく体を張ってきたので、トレーニングマッチとしてはすごく意味がある状況になりましたが、結果的に我々のイージーなミスでああいう形になった（２失点）。１本目の低調さとか、それを見ながらも、見ている選手の危機感があまりないとかという意味では、これは今までの実績関係なくしっかりジャッジしないといけない」と厳しい表情だった。
相手のシンガポール代表を指揮したのは、１６年ぶりにＪ１昇格を果たした昨シーズンに城福監督のもと、ヘッドコーチだった小倉監督だった。相手チームとしての対戦を振り返り「押されている中でもしっかりとボールを握ろうとする、ラインを作ろうとするところは彼らしいなと思いますし、格上とやるというところでのリスペクトも考えながらも、我慢しながら、自分たちのものをしっかり示していくというのは、我々もいい刺激になりました」と振り返った。