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駒大苫小牧が苦い経験を糧に3年ぶりの4強へ…全国高校サッカー選手権北海道大会19日開幕

スポーツ報知 2024年10月12日 8時25分

 鬱憤(うっぷん)を晴らす時が来た。21年の道大会で4強入りした駒大苫小牧だったが、今年の高校総体は地区予選で敗退。プリンスリーグ(L)北海道は8チーム中7位に終わり、来季は降格する。選手権での巻き返しへ、MF河野太成副主将(3年)は「応援してくれる方々に結果で恩返しできていない分、選手権でという思いは強くある。そういう気持ちを前面に出してプレーしていきたい」と意を強くした。

 岡崎史裕監督(41)が「今年のDFの軸」と考えていた工藤瑠斗主将(3年)が、昨年の選手権道大会で左中足骨を骨折。回復が遅れただけでなく、再発もあって、今年は戦線に加われずにいた。ボランチの河野副主将も4月に左足首を骨折して3か月間離脱と、メンバーがそろわない時期が続いた。

 2年連続参戦となったプリンスLでは、序盤こそ5バックでしのいで接戦に持ち込んだ。しかし5月の総体予選で苫小牧東に0―2で敗退。岡崎監督が「プリンス(L)では攻める機会が少なかったが、地区では逆の展開になって焦りが出た」という反省から、4バックに戻した。6~7月にはプリンスLで2戦連続2ケタ失点と、士気と雰囲気が低下した時期もあった。ただ、8月の金沢遠征で全国選手権出場歴のある福島・学法石川と1―2など好勝負を演じ「僅差(きんさ)のゲームをすることで面白みを感じられるようになった」と河野副主将。どん底から抜け出すきっかけを得た。

 今月5日のプリンスL最終節で、工藤主将が戦線に復帰。一時は3年生の出場が2~3人しかいない時期もあったが、戦力も整って全道舞台を迎える。岡崎監督は「リーダー不在の中でここまで来たが、高い強度で戦える状態になった。プリンス(L)の1失点1失点が薬になっていれば」と期待を込めた。苦い経験を糧とし、目標とする3年ぶりの4強を狙っていく。(砂田 秀人)

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