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【阪神】岡田彰布監督が〝岡田節〟封印 球団史上初の連続日本一へ「感動与えるようなゲームを」

スポーツ報知 2024年10月12日 5時0分

 「2024 JERAクライマックスシリーズ セ」が12日に開幕する。11日は出場3チームの監督と代表選手による共同記者会見が行われ、今季限りで退任する2位・阪神の岡田彰布監督(66)は集大成の戦いを前に“岡田節”を封印。珍しくストレートな意気込みで、第1ステージ(S)のDeNA戦(甲子園)に集中した。

 笑いを呼ぶことも相手をけん制することもなく、岡田監督は“ド直球”に決意を語った。「この1年間の総決算。とにかく今のチームで最後の最後までゲームがある限り、全力でいいゲームを」。今季限りで退任。敗退と同時にユニホームを脱ぐことになるが、球団史上初の2年連続日本一という“有終の美”に向け、悔いのない戦いを誓った。

 予言や独特の着眼点、ジョークで注目を浴びてきた“岡田節”。公式会見でも毎度のように“ひとネタ”を用意してきたが、今回は違った。2年間の指揮の集大成となるポストシーズン。終盤まで優勝争いを演じた指揮官は「公式戦の最後はすごく盛り上がった。このクライマックスも本当にいい試合を。感動を与えるようなゲームを」と約束した。

 第1Sに集中するなか、戦いのポイントも型通りだ。「やはり初戦。(特に)先発投手」。チーム最多13勝の才木を「チームの勝ち頭。大事な第1戦を託すのは当然」と信頼し、DeNAについては「やっぱり中軸の4人。どう抑えるか」と牧、佐野、オースティン、宮崎の名前を挙げた。牧と宮崎には2年連続で3割以上の対戦打率を許し、オースティンには今季7被弾。明確な勝負のカギを、そのまま口にした。

 最終Sで待つ巨人の印象も「最後までしぶとい、そつのない、細かい野球というか…。捕手出身の監督らしいチーム」と語ったが、対策は「対戦が決まってから」と、目の前の敵に全力を注ぐ構え。体調不良による静養2日間からの復帰で足取りはゆったりしており、練習もグラウンドの端から見守ったが、“全快”に備え、静かに燃えた。(安藤 理)

 ◆過去の前日会見での“岡田節”

 ▽23年3月30日 シーズン開幕前日。DeNA・三浦監督の前で「今年解説者をしていたら優勝(予想)はDeNAにしていましたね」とほめ殺し

 ▽同10月13日 CS開幕前日。最終Sに向けて「(初戦の)1回の裏、近本が塁に出たら勝つと思いますね」と、同席した近本にハッパ

 ▽24年3月28日 シーズン開幕前日。巨人・阿部監督を前に警戒する選手を問われ、「一番注意してたのは新外国人だったんだけど」と、決戦3日前に電撃退団したオドーアの話題を持ち出す

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