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愛知から福島へ移転のデンソーは長距離移動乗り越え「総力戦」…バレーボールSVリーグ女子

スポーツ報知 2024年10月12日 7時45分

 バレーボールの新リーグ「大同生命SVリーグ」女子が12日、開幕する。昨季まで愛知県西尾市で活動していたデンソーは今季から福島県郡山市に本拠地を移転した。リベロを務める川畑遥奈主将(23)はA山形との開幕戦(12日、福島トヨタクラウンアリーナ)に向け「いよいよ試合が始まるという雰囲気で、みんないい顔をして練習できた」とうなずいた。

 東北の地で新たな歴史を刻む。11日には現在の練習拠点・愛知から新幹線で福島入りし、約2時間30分汗を流した。今季はリーグ初代女王を目指すなかで、一番の敵は移動時間。愛知から福島までは片道約5時間かかるため「コンディションもですけど、メンタル面でも浮き沈みがある。土日以外でもリフレッシュして、総力戦で戦いたい」と話した。

 デンソーは1953年に社内のバレーボール同好会として創設され、72年に「日本電装女子バレーボール部」として正式に創部。今季から東北地方のバレーボールの発展などを掲げ、本拠地を移した。今季は福島市を中心に県内の各地で試合を行い、27年完成予定の練習用体育館と、ホームアリーナとなる宝来屋郡山総合体育館の整備が終わり次第、郡山市をメインに戦っていく。

 昨季の2倍となった44試合を消化する長いシーズンで頂点を目指すために、開幕ダッシュは是が非でもしたいところ。3季目の指揮を執る辻健志監督(50)は「(福島県民と)ともに戦いたい意思はチーム全員が持っている。気負いすぎず練習してきた成果をしっかり発揮したい」と言葉に力を込めた。(山崎 賢人)

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