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ダルビッシュ有、7回途中3安打2失点の貫禄投球も…2本のソロでリード許す 大谷翔平は3打数無安打2K

スポーツ報知 2024年10月12日 11時10分

◆米大リーグ、地区シリーズ第5戦 ドジャース―パドレス(11日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 パドレス・ダルビッシュ有投手(38)が11日(日本時間12日)、地区シリーズ第5戦の敵地・ドジャース戦に先発。6回2/3を3安打2失点と好投したが、2本のソロを浴び、リードを許したまま降板した。球数は77球、最速は95・7マイル(約154キロ)を計測した。

 初回は1番・大谷翔平投手(30)をフルカウントからの6球目、内角のスライダーで空振り三振に仕留めると、2番・ベッツはカーブで遊ゴロ、右足首を捻挫しながら強行出場の3番・フリーマンには右前打を許したが、4番のT・ヘルナンデスはシンカーで一邪飛に打ち取った。0―0の2回。先頭のマンシーに四球を与えると、続くスミスを三ゴロ併殺に斬ったが、7番のE・ヘルナンデスに先制ソロを左中間席まで運ばれた。E・ヘルナンデスはポストシーズン通算14本目の一発となった。

 ダルビッシュは3回。1死から大谷とこの日2度目の対決を迎え、カットボールで三飛。6回1死での第3打席はカーブで空振り三振に斬った。大谷のことは第2戦に続いて3打数無安打に封じ、今シリーズでは6打数無安打、レギュラーシーズンを含めると11打数1安打と抑え込んだ。2回2死からE・ヘルナンデスに一発を浴びて以降は7回1死まで14人連続でアウトとしたが、4番のT・ヘルナンデスに左翼席へ一発を運ばれ、リードを2点に広げられた。

 古巣のド軍戦は今季、レギュラーシーズン3試合で1勝0敗、防御率1・72と好相性。熟練の投球術とスライダー、スプリットなど多彩な変化球で7回3安打1失点と快投し、白星を挙げた。しかし、この日は中4日での先発。今季の中4日は4試合で1勝3敗、防御率6・43と苦戦しているというデータもあったが、大舞台では関係なかった。

 ドジャース先発の山本由伸投手(26)とポストシーズン初の“日本人先発投手対決”だった。前日会見では「個人的にもすごく仲が良い選手なので。こういう舞台で投げ合えることはすごく幸せなこと」と話していた。それでも、勝負となれば話は別。2勝2敗のタイで迎えた第5戦。勝てば突破、負ければ敗退の大一番で先発を託された意味は、十分に理解していた。

 チームのリーダーでもある背番号11は「チームの皆さん、ファンの方もそうですし、期待してくださっていると思うので、結果的にパドレスが勝つような投球ができればいいなと思います」と意気込んでいた。今季は7月6日(同7日)に家庭の事情で制限リスト入り。8月下旬までチームを離れていた時期もあったが。その分、「今までとは段違いに落ち着いている」とメンタル面に余裕が生まれた。“大人の投球”で試合はつくったが、パドレス打線は第3戦の3回から第5戦の7回まで22イニング連続無得点。ダルビッシュのことも援護することはできず、リーグ優勝決定シリーズ進出へ苦しい展開となっている。

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