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掛布雅之氏、手負いの東を攻略できなかった阪神打線「初球から振るのは悪くないが…」佐藤輝が二ゴロ

スポーツ報知 2024年10月13日 5時0分

◆2024 JERA クライマックスシリーズ セ・ファーストステージ 第1戦 阪神―DeNA(12日・甲子園)

 DeNAは東が4回で緊急降板した後、5人の投手が素晴らしい継投を見せた。共通していたのは攻めの姿勢だ。与えた四球は1つだけ。今季、リーグ最多与四球の投手陣が、同最多の四球を選んだ阪神打線にストライクゾーンで勝負を挑んでいた。5回から2番手で登板の山崎も悪いときは四球から崩れるが、1死から粘る代打・糸原に10球全てストレートを投じて打ち取るなど、力でねじ伏せての3者凡退だった。

 失うものがない立場のDeNAは攻撃でもアグレッシブだった。4回1死一塁で梶原が二盗に失敗したが、これも普通なら考えられない。打席の牧、続く佐野が2打数2安打と当たっており、100%セーフの確信がないと走ってはいけない場面だった。結果、3人で攻撃が終わり、流れが変わってもおかしくなかった。

 だが、阪神はその裏、先頭の佐藤輝が初球のスライダーを引っかけての二ゴロ。初球から振るのは悪くないが、打つなら火の出るような当たりがほしかった。東は4回表の走塁で治療のためベンチに下がっており、異変は分かっていたはず。ゲームの流れを考えても、じっくり仕掛けたい打席だった。結局、手負いの東を攻めきれず、3者凡退で反撃機会を逃した。

 7回に打たれた桐敷と石井はシーズンでの頑張りを考えても責められない。ただ、才木は阪神のエースとして5回1失点の投球で満足してほしくない。(掛布 雅之)

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