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【阪神】岡田彰布監督、初戦落とし突破率0%「今年を象徴するゲーム」…DeNA“主軸4人衆”に8被安打

スポーツ報知 2024年10月13日 5時0分

◆2024 JERA クライマックスシリーズ セ・ファーストステージ 第1戦 阪神―DeNA(12日・甲子園)

 「2024 JERAクライマックスシリーズ セ」の第1ステージ(S)が開幕し、2位の阪神は黒星スタートとなった。先発の才木が今季最短タイの5回を7安打1失点。2番手の桐敷がイニングをまたいだ7回につかまった。戦前に注意していたDeNAの“主軸4人衆”に計8安打。今季限りで退任する岡田彰布監督(66)は「今年を象徴するゲーム」と嘆いた。セ・リーグの過去16度のCS第1Sで初戦に敗れたチームの逆転は2度で突破率12・5%。猛虎は、第1Sの初戦を落とした過去6度は全て敗退しており、球団初の2年連続日本一へ崖っぷちだ。

 指揮した2年間の「集大成」と宣言したポストシーズンの初戦は、“悪い方”が凝縮されてしまった。岡田監督は「今年を象徴したゲームみたいなもんや」と、ぼやきを連発。牧、佐野、オースティン、宮崎に計8安打を浴びた。常に手を焼いてきた主軸カルテットの対策。CSのポイントに挙げていたが「一年間、一緒のやつに打たれただけやん。全然対策もできんかったということよ」と嘆いた。

 先発の才木はピンチの連続。3回1死満塁から、桑原の遊ゴロ併殺崩れで先制点を献上した。この1失点で粘ったが、毎回走者を背負う投球に「粘りって、限度があるやん。全然(ダメ)やったやんか」と指揮官。今季最短タイの5回降板は後に響いた。桐敷がイニングをまたいで7回も続投したが、またもや1死から牧と佐野に連打。一、三塁で救援した石井がオースティンに2点二塁打を浴びた。桐敷がイニングをまたいで登板したケースは今季4度。1回を投げ切り、続くイニングも投げたのは1度しかなかった。

 牧には2年連続で3割以上の被打率を許し、助っ人には今季20試合で7本塁打、18打点。さらに、7回の牧と佐野の快音は何度も注意してきた初球だ。「だから、一年間同じ打たれ方」。後手に回った打線も沈黙。1、2番からつながる爆発力が特長だが、逆に封じられた場合はもろく、これも「何にもできないもんな、だから」と今季に重ねた。

 シーズン最終盤も再度のDeNA対策をスコアラーに促した岡田監督。「スコアラーに言うてもあかんわな、選手がやらんとあかんのやから」と苦笑いすると「まあ、そういう一年やったよ」と会見を締めた。セの第1Sで、黒星発進からの突破は09年の中日と17年のDeNAのみ。阪神も初戦を落とした6度は全て敗退している。だが、崖っぷちからの強さも9月に証明した今季の象徴。このまま、ユニホームを脱ぐわけにはいかない。(安藤 理)

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