Infoseek 楽天

【高校野球】仙台育英、1年生左腕・井須大史が7回0封…秋季東北大会

スポーツ報知 2024年10月13日 6時45分

◆高校野球秋季東北大会▽2回戦 仙台育英4―0弘前学院聖愛(12日・ヨークいわき)

 開幕し、1回戦などが行われた。久慈(岩手)は今春センバツ出場の学法石川(福島)を7―2で破って秋の東北大会で初勝利を挙げた。先発したエース・宇部奨人(2年)が8回を1失点の好投で勝利を呼び込んだ。仙台育英(宮城)は弘前学院聖愛(青森)に4―0で勝利。先発左腕の井須大史(1年)が切れ味鋭い変化球で相手打線を7回無失点に封じ込み、今春東北大会の雪辱を果たした。

***

 今秋から急成長した技巧派左腕が快投を演じた。仙台育英・井須が先発して7回を投げ、3安打8奪三振無失点。優勝した県大会も5戦中3戦に登板して経験を積んだ1年生が東北舞台でも本領発揮だ。4―0勝利に貢献して「緊張したけど、(県大会後から)先発できるようにたくさん準備してきた」と胸を張った。須江航監督も「5回までいってくれたら二重丸だと言っていたので、あそこまでいってくれたら花丸です」と手放しでほめた。

 まだ覚えて3か月ほどの変化球が輝いた。武器の一つは切れ味鋭いスライダーだが、井須は「チェンジアップが良かった。自信があるので」ときっぱり。新しい球種に挑戦しようと7月頃から実戦を通して試し、「直球と同じような腕の振りをするように意識した」。感覚を磨き、決め球でも使えるほどに精度を高めた成果が出た。

 15日の2回戦は福島県王者・聖光学院と対戦する。「後ろにいい投手がいるので、全力で一回一回投げ切れるようにしたい」と意気込みを語った井須。層の厚い投手陣の中で存在感を見せ、2年ぶりの秋の東北王者を目指すチームの力になる。(有吉 広紀)

 ★弘前学院聖愛・原田一範監督(わずか3安打に抑えられて完封負け)「現状だと10回やっても勝てない。手も足も出なかった。(選手たちが)これを受け入れたら強くなる」

この記事の関連ニュース