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松井秀喜氏「慎之助が勝ってくれると本当に嬉しい」巨人&ヤンキース、日米2つの“古巣”にエール

スポーツ報知 2024年10月13日 10時40分

 巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏が12日(日本時間13日)、ニューヨーク州郊外で、子どもたちを対象にした恒例の野球教室を開催した。打撃投手として熱血指導を行った後は、デモンストレーションを実施。2本の豪快なホームランを放ち、喝采を浴びた。

 巨人とヤンキースのダブル・チャンピオンを願って、古巣愛に満ちた熱いエールを送った。日本の多くのメジャーファンが、ドジャーズ・大谷翔平投手の世界一を待ち望んでいることを十分理解した上で、松井氏は「日本のファンの方に、怒られるかもしれないですけど、ヤンキースを応援しますよ。正直なところ。ヤンキースが勝って欲しいだけで、相手はどこでも、もちろんいいです」と話した。

 現在もヤ軍のGM付特別アドバイザーの役職を務めているだけに、それは自然で当然の姿勢。そして、報道陣が阿部巨人について聞きたいと切り出すと「待ってました!」と、質問を歓迎した。「慎之助が勝ってくれると、本当に嬉しい」と願いを込め「ジャイアンツは日本一にならないと、成功ではない。セ・リーグ優勝は目標の達成半分じゃないですか。日本一になって初めて、いいシーズンだったと言える。自分も日本シリーズで負けたことはありますが、全然、嬉しくなかった。最後、勝って終わらないと。リーグ優勝で満足ということは、ジャイアンツはあり得ないと思っています」と熱すぎる激励を行った。

 「もうただ応援してみているだけ」と言いつつ、クライマックスシリーズ、日本シリーズのキーマンには「短期シリーズではやっぱり投手が大切」と口にした。4番・岡本和真内野手については「いてくれればいい。そういう存在です」と、相手を威圧する存在感の重要性を説いた。

 巨人時代に銀座パレードを3度経験した後、移籍したヤンキースでも、10月のメンタルは同じだった。当時の主将だったジーターは公式戦最終戦に「きょうで練習は終わり。これからが本番だ」と言った。松井氏は「当時のヤンキースは、プレーオフは行って当たり前。あるものだと思ってシーズン中からプレーしていましたね」と、当時を回想した。

 巨人が最後に日本一になって12年、ヤンキースが世界一になって15年が経過した。巨人&ヤンキースのダブル奪還となれば、松井氏にとって最高の10月になる。

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