◆プロボクシング ▽ＷＢＣ世界バンタム級（５３・５キロ以下）タイトルマッチ１２回戦 王者・中谷潤人―同級１位ペッチ・ソー・チットパッタナ（１４日、東京・有明アリーナ）
ＷＢＣ世界バンタム級タイトルマッチの前日計量が１３日、都内で行われた。２度目の防衛戦に臨む王者の中谷潤人（Ｍ・Ｔ）は１００グラムアンダーの５３・４キロでクリアした。「若干きつくなってはきたけど、しっかり落とせたのでパフォーマンスにつなげていければ」と充実の表情。挑戦者ペッチ・ソー・チットパッタナ（タイ）は５３・２キロでパスした。
計量後、中谷はチャンピオンベルトを左肩にかけて約２０秒のフェースオフ。やや長かったが「いつ終わるのかな？という感じで、何も考えていなかった」と自然体。挑戦者は自身約５年４か月ぶりの対戦となるサウスポーで背も高いが「大きい相手は久々だけどスパーでやっている」と不安はない。
今回の「Ｐｒｉｍｅ Ｖｉｄｅｏ Ｂｏｘｉｎｇ １０」は１３、１４日の２日間にかけて「７大世界戦＋那須川天心地域タイトル戦」という８つのビッグマッチが行われる一大イベント。大トリを飾る中谷は、１３日に行われる試合は「見ずにリカバリーに集中する」。１１日の会見で今後の対戦希望で中谷の名を挙げたＷＢＡ同級王者・井上拓真（大橋）らの戦いからは距離を置き、１００％を出せる状態に整えていく。
戦績は２６歳の中谷が２８戦全勝（２１ＫＯ）、３０歳のペッチが７６勝（５３ＫＯ）１敗。試合はＰｒｉｍｅ Ｖｉｄｅｏで生中継される。