◆プロボクシング ＷＢＡ世界フライ級（５０・８キロ以下）タイトルマッチ ユーリ阿久井政悟―タナンチャイ・チャルンパック（１３日、東京・有明アリーナ）
ＷＢＡ世界フライ級王者のユーリ阿久井政悟（倉敷守安）が、挑戦者で同級７位のタナンチャイ・チャルンパック（タイ）を２―１の判定で退け、２度目の防衛に成功した。ユーリ阿久井の戦績は、２４戦２１勝２敗１分。
今年の１月に、王者アルテム・ダラキアン（ウクライナ）を判定で下して世界チャンピオンになったユーリ阿久井。５月に初防衛を果たし、２度目の防衛戦に臨んだ。チャルンパックはムエタイ経験者で「独特のリズムがあって、前戦では日本で勝っていて、自信満々で来ると思う」と警戒していた相手。序盤から左を中心に当て、冷静な落ち着いた展開。相手の強振も大きな被弾はなく試合を進めたが、接近戦では連打も許した。決定打はなかったが主導権を握り、２―１で競り勝った。
この試合に向けては「テーマは勝つこと」と、必勝を誓っていたユーリ阿久井は有言実行。初防衛後「統一戦などのビッグマッチに挑みたい」と語っていた２９歳。２度目の防衛に成功し、大きな野望に一歩近づいた。