左手首骨折からの復帰を目指す巨人のエリエ・ヘルナンデス外野手が１３日、屋外でのフリー打撃を約２か月ぶりに再開した。
自然と笑みがこぼれた。久しぶりの手応えが心地いい。マシンと打撃投手の球を２６スイング。快晴のジャイアンツ球場で、感触を確かめながら広角に鋭い打球を打ち分けた。サク越えも２本披露。順調に強度を上げてきた。
「状態は良かった。少しずつ自分のスイングとタイミングを取り戻しつつある感じがありましたね。９０から９５パーセントぐらいの力を出して確認しました」
打撃練習後には中堅の位置に入って守備練習。ベースランニングも確認し、走攻守で実戦への準備を進めている。
「徐々に試合に近い練習内容に近づいてきている。これから生きたボールを打ったり、ノックを受けたり、ゲーム形式の練習を取り入れていく」
８月１１日に左手首を負傷して以降、驚異的なペースで快方に向かってきた。今後は患部の感覚や練習後の体の反応などを確認した上で、ステップアップする。見据えているのは２６日に開幕する日本シリーズ。「これから残りの練習で１００パーセントまで上げていきたい。自分のスイングやタイミングで打てるようにやっていきたい」。１軍復帰を目指して歩む道のり。頼りになる助っ人が確実に一歩ずつ、前へ進んでいる。