Infoseek 楽天

井上拓真が誕生日2日違いの同学年・堤聖也に敗れ王座陥落 中谷潤人との統一戦は夢と消える

スポーツ報知 2024年10月13日 21時32分

◆プロボクシング ▽WBA世界バンタム級(53・5キロ以下)タイトルマッチ12回戦 王者・井上拓真―同級2位・堤聖也(13日、東京・有明アリーナ)

WBA世界バンタム級王者の井上拓真は、同級2位の挑戦者堤聖也(角海老宝石)に0-3の判定で敗れ、3度目の防衛に失敗した。12年前の8月3日、高校総体準決勝で判定勝ちした相手との4454日ぶりの再戦。1995年12月26日生まれの拓真は、同年12月24日生まれの堤に対し「何もできなかったと思わせる。日本(王者)と世界(王者)の差を見せつけたい。圧倒的に勝つ」と宣言していた。しかし、同学年対決でリベンジを許し、これまで、日本人との対戦は7戦全勝だったが、初めて黒星を喫した。

 最強の兄の協力に応えることはできなかった。世界4団体スーパーバンタム級統一王者の尚弥(大橋)が仮想・堤としてスパーリングパートナーを務めた。高校時代の雪辱を狙った相手は右、左と構えを変えるスイッチヒッター。何度もスパーリング経験のあるモンスターが「クセも分かっている。スイッチもやります」と完全コピーで練習台となった。寸止めのマス・スパーリングを含めて10ラウンド以上のスパーリングを行い、前日計量にまで同行。拓真は「手応えはバッチリです」と攻略に自信を見せていた。

 まさかの王座陥落でWBC王者・中谷潤人(M・T)との統一戦の夢も消えた。「ずっと言っている。もう中谷選手。お互い統一戦をやりたいって言ってます」と熱望し、所属ジムの大橋秀行会長も「実現できるなら喜んで。みんなが望む試合を今こそやるべき。ボクシングの魅力が上がって、ボクシングの未来につながる」とマッチメイクへ後押しを約束。14日の試合で中谷が2度目の防衛に成功すれば、来年となる次戦にも実現するはずだったが幻となった。

この記事の関連ニュース