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2階級制覇に成功した寺地拳四朗「いいスタートが切れたかな」 不測事態にも冷静さ光る

スポーツ報知 2024年10月13日 21時24分

◆プロボクシング ▽WBC世界フライ級(50・8キロ以下)王座決定戦12回戦 ○同級1位・寺地拳四朗(11回TKO)同級2位クリストファー・ロサレス●(13日、東京・有明アリーナ)

 前WBAスーパー&WBC世界ライトフライ級(48・9キロ以下)統一王者の寺地拳四朗(BMB)が、クリストファー・ロサレス(ニカラグア)との王座決定戦を11回TKOで勝利し、日本ジム所属選手では史上18人目となる2階級制覇を達成した。リング上では「実はめっちゃ緊張しまして。とりあえずはホッとした」と笑顔をみせた。

 試合中に相手が鼻を骨折し、鼻血でリングに赤い模様ができるような状態。骨折の瞬間は認識できず途中で気付き、故意に鼻を狙ったわけではないが「当たれば鼻血が一気に出たんで、そこはメンタル削れるのかな」と考えて手堅く進めていった。相手が引きKOを狙えそうな場面も、相手がサウスポーに切り替えた場面も「今回はなるべくぶれないっていうか。向こうが足を止めて打つんが好きなので、それには付き合いたくはなかった」と冷静さを保った。

 今年1月にライトフライ級の統一王座を防衛。2日後には痛めた右拳の手術を受け転級を選択。「いいスタートが切れたかなと思う」と安どした。統一戦の期待もかかる。「第2章のケンシロウ」が始まった。

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