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ドジャースがPS最長33回連続無失点でメッツに先勝 大谷翔平2安打1打点 千賀滉大は2回途中KO

スポーツ報知 2024年10月14日 12時7分

◆米大リーグ ナ・リーグ優勝決定シリーズ ドジャース9―0メッツ(13日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャースがリーグ優勝決定シリーズ第1戦の本拠地・メッツ戦で相手打線を完封して大勝。同一ポストシーズン(PS)では史上最多タイの33イニング連続無失点となり、ワールドシリーズ進出に向けて残り3勝とした。

 「1番・DH」で先発出場した大谷翔平投手(30)はメッツ先発・千賀滉大投手(31)との“日本人対決”が実現。初回の第1打席は二ゴロに倒れたが、2点リードの2回1死二塁で迎えた第2打席では右前適時打で貴重な追加点をたたき出した。PSの得点圏では5打数4安打の打率8割と勝負強さが際立つ。左ふくらはぎ痛から復帰2戦目となった千賀は大谷に打たれたところで降板。当初は3イニング程度の予定だったが、4四球と制球が定まらず、1回1/3を2安打3失点で敗戦投手となった。

 大谷は4回1死一塁の第3打席は打球速度116・5マイル(約187・5キロ)を計測する右翼フェンス直撃の単打。その後PS初の盗塁を試みたが、二盗失敗に終わった。レギュラーシーズンは36回連続成功で終えたが、約3か月ぶりのアウトを喫した。6回1死の第4打席では飛距離394フィート(約120メートル)とあと一歩で本塁打という特大の中飛を放つなど、5試合で打率2割(1本塁打)だった地区シリーズから一日の“休養”を挟んで状態は上向きのようだ。6点リードの9回1死一、二塁の第5打席は四球を選び、ベッツの走者一掃の3点二塁打を演出した。

 先発のJ・フラーティ投手(28)は快進撃を続ける“ミラクルメッツ”打線を7回2安打無失点に封じて今PS初勝利。8回以降はハドソン、カスペリアスとつないで完封リレーを完成させた。14日(同15日)の第2戦は「ブルペンデー」になる可能性をロバーツ監督は示唆しており、リリーフ陣を最小限の枚数にとどめられたことも大きな収穫だ。

 ドジャースはパドレスとの地区シリーズ第3戦の3回から1点も許さず、24イニング連続無失点でシリーズを終えると、今シリーズでも安定感は変わらず、66年のオリオールズに58年ぶりに並んだ。グラスノー、カーショーら負傷者が続出し、当初は投手陣が不安視されていたが、期待をいい意味で裏切る快投が続いている。

 「初戦が大事だと思うので、まずはそこにしっかり合わせて」と話していた大谷は宣言通りの2安打1打点。打点を挙げたPSの試合は3連勝となった。リーグ優勝決定シリーズからは4戦先勝。悲願の世界一にまた一歩近づいた。

 ▽大谷翔平「本当にジャック(フラーティ)が素晴らしい働き、ピッチングをして、オフェンスはオフェンスで素晴らしい試合運びだったと思います。1人1人が自分の仕事をしていると思いますし、先制、中押し、ダメ押しといい点の取り方、ゲーム運びが素晴らしかったなと思いますし、ピッチャー陣ももちろんジャック(フラーティ)含めて素晴らしかったなと思います」

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